五島列島 年末年始釣行 その4 野崎島地磯 令和元年最後の魚と新年初の魚は40サイズ

野崎島でベラばかり。ベラだけで3種類釣りました。

対象魚は全く釣れていません。
そして、辺りはすっかり夜になりました。さて、どうするか。まずは落ち込んだ気持ちを切り替えたかったです。
とりあえず高台に上って、ラーメンを作り始めました。大晦日、年越しのカップヌードルを食べます。

しかし、風がやや強くなり気温は低く、なかなか小さい寸胴があったまらない。カセットガスがガス欠でなくなりそうだ。
慌ててお湯を注ぎますが、冷たいまま。しょうがなく、寸胴に具材を全て入れて、寸胴に入れたまま食べました。
美味しい。

温かいって嬉しいな。そして改めて、家があるって素晴らしいな、と思いました。
こんな外で潮風に吹かれて、辛いったらありやしない。
食べていたら、元気になりました。
夜更けになる前に、夜釣りをしよう。対岸のシニア二人組(兄弟?)も電気ウキを付けてやっている。
釣れてはなさそうですが。
そして、夜9時前後になって。やっときた。なんだ?夜釣りだからポイントに向けて灯はつけられない。ワンドの一番奥で取り込んだ。クロかな?
正体はびっくり。なんとチヌ(黒鯛)
サイズは40センチ前後かな? 少し超えているか

しかし上五島にも黒鯛いるんですね。
関東だと離島には黒鯛は居ないので、意外な感じがします。これ、もしかしたら美味しいんでしょうか?五島の魚は皆うまいと考えてしまいます。
坊主は回避した。ほっと胸を撫で下ろす。コッパとイラ以外にも魚はいたんだ。ちなみにタナはこの時竿二本でした。
安心すると、もっと釣ってやろうと意気込むものです。
そしたら凄まじい引き。9時過ぎた頃かな?あっという間に伸されてバラしました。モンスター居ますね。アラとかかな。
そしてまた釣れなくなる。それでまた、タナ浅くしたり。でも付餌取られず、22時頃もう諦めて明日に賭けようということで寝ることにしました。
でもなかなか寝付けない。寒いからです。
特に手先と足先が冷える。動いていないと、末端が冷えてきて、痛くなります。
前回2年前のヒラマサ釣行のときは、堤防に現地買いしたマットを敷いて寝ました。この時は眠れました。ヘリコプター横の磯で、ベッド台のような平坦な岩があった事と、当時10月下旬でそう寒くはなかったからです。
しかし今夜は大晦日。いくら防寒しても、当時より厚いキャプテンスタッグのマットを敷いても、じんわり岩の冷たさが身体に伝わってきます。そう考えると、壁があって屋根がある。そんな当たり前がとても嬉しくて愛おしく思えてきます。日常を失った時に日常のありがたみを感じるのだと思います。
仰向けになって空を眺めます。天の川がみえます。普段は見ることのない、ありとあらゆる星が視界に広がっています。いいもんですね。本当に綺麗で。そんな星々のなかに、凄まじい勢いで一方方向に飛んでいく光があります。人工衛星です。地球のまわりを回っています。それは何分かおきにまた同じ場所に現れます。こんなのを軽々しく飛ばす人類の器用さに嫉妬します。
涙が出てきました。そして令和元年最後の夜は更けていきました。
今年最後の釣果は40前後のチヌということになりました。
翌朝、元旦。朝3時半に起床。
向かいのシニア兄弟は既に始動しています。
私も動きます。
タックルは昨夜のものと同じものを使います。
ウキはキザクラの電気ウキ。
タナは二本。
そしてまた 40クラス
今度はクロ(口太メジナ)の40ちょい。
干潮になり根掛かりしたので、タナを少しあげる。竿一本半。続けて40弱。
玉網が60あるので小さく見えてしまいますが。ワンドの奥に寄せてしっかりネットイン。
ウキが微妙にしずむあたりが増えだしました。
そんな魚はゼロサムX4尾長が簡単に浮かしてきます。
30弱のアラカブ(カサゴ)です。とりあえずキープ。
ただそこから困ったことに、アラカブが釣れ続きます。サイズはどんどん小さくなる。
ついに手のひらサイズまで釣ってしまった!丁寧に針を取ってリリース。干潮で竿一本でも底の魚を釣ってしまう。ではタナは四ひろに。
太陽が出ます。初日の出。
拝む間も無く、あじかの船がやってきます。
「磯がわりする?本チャンのところが凪いできたでよ」
二つ返事で変わることになりました。なにせ本命はヒラマサですから。

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