がま磯グレ競技スペシャル4 超高弾性「M40X」曲げてみたところの感想!!

がまかつのグレ競技スペシャルの話です。近所の釣具店に大量に入荷してきました。やはり大型釣具店はこういう時に頼りになります。定価の1割引に消費税なので、大体税抜定価の販売額ということになります。この竿の面白い点、いろいろあるとは思いますが、一つ大きいのは使用している素材に「M40X」というものがあるでしょう。



M40Xについて

40tカーボン(M40J)という高弾性素材がある。磯竿に 使われる素材としては最も弾性率が高い素材のひとつ。 高弾性カーボンは硬質で強い張りが出せる一方、神経質 な素材であった。その軽さそのままに強度を30%向上し た新素材がM40X。弾性率が40tあるにも関わらず、曲げ に強い30tカーボン相当の引張強度を誇る。先調子特有 の張りを出しつつ、曲がりにも強くなった。がま磯では初 めてグレ競技スペシャル4に採用される素材である。従来カーボンは30tカーボンの強度が最も高く、 弾性率が上がるにつれ張りは出るが、強度は落 ちる。T1100Gは33tで30tカーボンより弾性率 が高い。それにも関わらず30tカーボンに比べ引 張強度が10%も高い。このT1100Gを磯竿に使用する最大のメリットは何か。それは硬質な張りが出せるうえに負荷にあわせしっかり曲がりこ むこと。がま磯史上最高の操作性をグレ競技ス ペシャル4にもたらした素材のひとつ。

がまかつHP



 がまかつの独特の文法が加わっているので解読が難しいですが、東レのHPによりますと、カーボンの繊維の強度と弾性率はトレードオフの関係にあります。マスターモデル2など、ここ3、4年のロッドに使用されている素材が、トレカT1100Gという新しいカーボン。こちらも従来のカーボンに比べますと320G P aという高弾性なのですが、最近ではカーボンの進化が凄まじく、どちらかと言えば中弾性よりの素材であります。ですがM40Xは377GP aという更なる高弾性を実現。その上引っ張り強度、圧縮強度、耐衝撃性までも高めたという。とにかく素材が強くて超高弾性というビンビンのロッドということになりますね。

 リールシートの周りです。スクリューシートのスクリューをくるくる回すと、N字型にシートが開いていきます。ただしスクリューに使用されている金属は薄くて、貧弱な印象があります。そして手に触れているうちに、ズレて回ってしまいそうです。

 元竿のエンド部分。立体的で派手な装飾です。ところがここにいつも張られているであろうゴム製の滑り止め、最近はスポンジのようなものがこの部分に貼られているはずですが、何もついていません。元竿は塗装こそ派手なのですが、ゴム張りの部分がなく、滑りそうな印象を受けます。ですが、劣化しやすいゴムがないというのも、もしかしたらいい部分かもしれません。保護するものがないので、傷は付きやすそうですよ!



 そして、曲げて見た感じ。写真はありませんが、3番から4番にかけて綺麗なベントを描きます。マスターモデル2口太よりも、やや向こうで曲がっている印象です。フリフリ振ってみましたが、・・まあ なんとなく、そのあたりのありきたりなロッドという感じがしてしまいました。トレカ1100採用したアルデナを振った時の、この値段でこの完成度??みたいな感動が私には感じられませんでした。せっかくのM40Xなんですが、振ってなんだかすごいぞ!みたいな強い印象はとりあえずはありません。

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