秋の田子沖堤防でぶっ込みファミリーフィッシング 序章 激重ダイワサーフロッドケース

また田子沖堤防の万集丸へ

 

 コロナ禍からの復活を期したGotoキャンペーン、当時色々批判があったから中身はほぼ一緒ながら名称を全国旅行支援キャンペーンに替えて、こういうものに目がない人が2泊予約していた。行き先は下田と南伊豆である。3週間前は宇都宮と福島だった。北も行けば南も行くのだね。今回はエリアが半島のさきっぽであり周りは海であるから皆で釣りをしようということで、なんらかしらの釣果は得られそうでトイレ含めてド素人でも受け入れてくれそうな場所はどこか?それはズバリ田子沖堤防かと万集丸船長藤井氏に予約を入れていた。

 金曜午後に東京を経ち現地に夕方入ってそこから金土宿泊であるが、釣りは最終の日曜日に東京へ帰りがてら西伊豆経由で田子でやってから帰りましょうという算段であった。だが日曜日は予報が雨でありそれまで吹いていた東風が南の強風に変わる。それがどう影響するかがわからない。だから諸々面倒だが前泊地の下田から田子まで移動し釣りが終わったら宿泊地の南伊豆というあべこべな感じに予定を組まざるを得なかった。

大容量のダイワサーフロッドケースにスカイサーフ

 そもそもは下田のあたりで釣りをすればよかったのだ。だがコロナの間の俄か釣りブームで伊豆に釣り禁止エリアが増えた。そのためどこの場所で釣りができて、どこがダメかがわからない。そして少なくとも魚が足元にいて彼女らふたりが飽きずにやれる場所はどこか考えた。それが田子沖堤ならば人気の先端沖向きでなければ空いていて内側でやるぶんには周りに迷惑かけないだろう。そんなことを考えていた。堤防沖向きの底は磯場だが内側はきっと砂地だろう。だからフエフキでも狙えるのでは?もしくはカワハギ。釣り師は勝手に妄想を膨らませていく。そのため投げ釣りのタックルを用意する。久しぶりの投げ釣りのセットである。

 

 ダイワサーフロッドケースに振り出し投げ竿のダイワスカイサーフ30号を3本、リールはゴツくて重く置き竿にするなら安定感抜群の旧パワーサーフ4台である。これにスタンドと替えスプール2つ、落とし込み用にシマノアドバンスショート3号300とホリデー磯2号360とタカミヤのさぐり小僧というショートロッド軍団にプロマリン海将黒鯛という落とし込みリールに子供の手にぴったりタカミヤのミニスピニングリール、シマノナスキー3000が入る。渡船の人らに迷惑をかけるレベルの大容量である。

 貧乏釣り集団がホテル伊豆急に宿泊

 仕事を正午に切り上げて自宅へ舞い戻り準備して向かう。途中餌は夕竿に寄ろうかと思ったがその場所は川崎である。下道で行く必要があるが金曜の午後の渋滞が予想される。そのためイソメは諦めてスーパーのシーフードミックスで代用することにした。カワハギならアサリ、タマンならイカで釣れるかもと思ったからである。

 都内自宅を1600発。東京インターから東名に入る。途中横浜町田あたりから交通量が増えてきて1640神奈川県綾瀬付近で渋滞。これが大井松田あたりまで断続的に続く。さすが金曜日夕方、東名も混むか?と思っていたが主たる原因は道路工事である。東名リニューアル工事だかなんだか知らないがピーが時間帯にやっているのである。工事は深夜ならありがたいのだが。その後のルートは新東名→伊豆縦貫→であるが伊豆縦貫も大仁まで渋滞である。おそらく仕事帰りの人らでごった返していたのだろう。そして天城越え→河津町→海沿いルートと一般的には定番の道である。

 なんとか1930下田白浜着。チェックインカウンターでホテル自体割引料金なのに加えて地域共通クーポン9000円分、ホテル内割引券500円をいただく。チケットはアプリで使用するが、そのアプリをみるとクーポンが使える地域の小規模店はあまり魅力的なものは無かった。下田のマックスバリューと業務スーパーでも使えるらしい。なんの風情も旅情も感じられないがそこは割り切ってこの手の大型店で使うことにした。

 おそらく昭和の40〜50年代に建てられたホテル建物だが内部は清掃が行き届いており綺麗である。設計に目をやると近年のホテルでは切り捨てられがちな無駄な大空間が備わりその余裕さが筆者にとっては快適に映る。部屋もフロント前の空間も広々している。子供の頃なんどか訪れた思い出のあるホテルだ。

 今回のプランは食事はないので近くの料理店「上の山亭」にてテイクアウト調達。店内で少し食した後、餃子とチキンと野菜いためにライスを持って帰る。食事前に大浴場へ。途中プール付きの庭園の前を通る。プールは二つある。昭和の終わりの子供時代そして平成初期〜中頃の青春時代になんども泳いだプールだ。この日はよく晴れた夜で星空の明かりが誰もいないプールの水面を照らしている。

 正面には白浜海水浴場がある。近年の8月はタトゥーだらけの低音ブンブン丸半グレヤカラ集団ばかりだが昔はもっと純だった気がする。敷地内からは海水浴場を隔てた国道へ直接降りることができる。アプローチは砂を木材で土留めして作られた簡素な階段であり、昭和の時代から全く変わっていない。夏休み、海へプールへと上下していた昭和の昔を思い出す。この階段で同世代の女の子たちも沢山行き交っていたことを脳裏に浮かべる。その後部屋へ戻りコンビニでクーポン購入したビール一缶とビールと同じアールコール量の澪というスパークリング日本酒を呑んで眠りに落ちた。

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