2022年春の鹿児島遠征を書いている。ほぼ終日をかけて東京から甑島へと到着した。完全な凪で船は一切揺れなかった。西が吹くと予想していたがそうでもないようだ。そして船からの景色だ。外海だが島影がいくつもあり景色は飽きさせない。

 日本地図をみると甑島は絶海の孤島という感はあるが実際には本土との往復の船の便数も多くあまり孤島感は感じられない。どことなく薩摩川内市の属島という印象である。船内の様子はこんなかんじだった。

 島への到着は1745ごろである。港の真んまえにホテルエリアワンがある。これは非常に便利。なおかつ綺麗なホテルなのである。ホテルにチェックインしてから自転車を借りて島の集落内を走ってみる。電気自転車なのがいい。

 スーパーだが村一番店のようで品揃えはいい。ところで九州の離島は下五島もそうだが割と平坦な島が多く上甑島についてはかなりの低地であり自転車が丁度いい交通手段である。このスーパーの先に釣具店があり明日の釣り餌を購入する。ご主人は気さくな方で明日の渡船屋はどこか、釣れる仕掛けはどうかといったことを縷々教えていただいた。とりあえず仕掛けは2尋以内に浅くしてハリスは太くても食うので太めにする、それで掛けたらあまりやりとりはせずに抜き上げる釣り方が有効だという。

 つまり根の荒い浅場の釣り方ということになる。渡船は串木野の業者が里に迎えにいくようなことを言っていた筈だが実際には里の渡船に委託されたようで釣具店で紹介された渡船屋から連絡がきた。

餌を買ってエリアワンに戻る。一階に大浴場がありそれはなんと温泉。軽く入ってみたがほぼ掛け流しである。これは最高だ。今回のプランに食事はついてない。そこでさーっと入って港の近くの食事店へいく。

甑州(そしゅう)《芋焼酎》

 店の名前は「甑に東風現在地」とのこと。どういう意味か不明。ホテルの従業員が、このホテルのすぐそばのレストランを薦めてくれた。ただラストオーダーが19時というので急足で移動。離島には似つかわしくないお洒落なカフェ風の店がある。

 まずは生ビール一杯。やっと島についたなぁと1人慰労会である。メニューには芋焼酎が並ぶ。なんとボトルが注文できるという。3泊するし毎晩ここにくるからボトル入れちゃうか?そうしよう。どうせなら地元の島の焼酎だ。

 それが甑州という島の焼酎である。ほんとうに島で生産しているらしい。これが甘くてうまい。伊豆諸島も島の焼酎があるけど臭くてのみづらいたらありゃしない。九州は壱岐の焼酎もそうだが非常に美味だ。ついでに店員さんも若くて気遣いがしっかりされていてとても感心した。

 真鯛の海鮮丼。もちろん天然である。甘みと旨味の絶妙なマリアージュであった。これ以外にピザもいただき大変満足な夜となった。

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