三連休の初日である。ホテルの料金は博多や天神は軒並み1万円越えだった。それに比べれば長崎のほうが料金は格段に安い。福岡都心の半額程度である。ふだんは長崎について、あまり好ましく思っていない横浜の雰囲気に似ているので積極的に行こうと思っていないが、この日の私はなぜか長崎を欲していた。
九州における長崎が関東でいう横浜だとするなら、佐世保は差し詰め横須賀となるだろうか。対馬壱岐五島は伊豆諸島&小笠原。博多は東京&新宿、天神は銀座&渋谷、アイランドシティは江東区。北九州は川崎、糸島は三浦半島。佐賀は埼玉&千葉である。大分はなんだろうか?茨城かな?それ以外に熊本、宮﨑、鹿児島と考えてみたがそれぞれ個性が強く、関東の都市と比較することは烏滸がましい。
長崎に到着したのは19時を回った所だった。16時すぎに丸銀を出ているから3時間を要した。ここまで時間が掛かったのは西九州道の渋滞のためである。連休は九州の地方高速も混雑させるのか。JALシティ長崎の立体駐車場にワゴンRは駐車不可とのことで近隣のパーキングに誘導される。
ホテルJALシティ長崎は中華街と日本的居酒屋街、そして行かないが社交飲食街のちょうど中間にあり夜に関しては非常にアクセスが良い場所にある。観光にもいいし出張には特によさげ。20時街へ出る。
ホテルを出て右へ行けば中華街。左へ行けば居酒屋街の銅座である。長崎出張ならとりわけここ一択だね。
街をよく知る人におすすめの居酒屋をきくと、喜三郎(銅座町)が良いという。行ってみると予約で一杯と断られる。コロナ禍のときに来た五人百姓はどうか。ここも一杯。さすがは三連休である。そこでよくしらないが「海鮮台所さかなや」なる店へ。
ビールと日本酒をやりたかったからさかなを欲したのだがご主人はヒラメをやるようでヒラメ刺身を注文。透き通る身と嫌味のない脂が食欲を高めていく。しっかりと処理がされているなと感心した。
長崎の中華街ではない中華街の中華居酒屋「私房菜きりん」にて紹興酒と締めでエビチリと黒チャーハン。これはすべて旨い。宿に戻りうなるようにベッドに潜り込んだ。
翌日(1/13)の長崎は雪化粧していた。朝食は高いなと思ったが2階の中華レストランのバイキング。ほぼ全種類を貪り食した。これを朝昼兼用にしようと思った。
が、武雄温泉のモスバーガーでセットを頼む。これがこの日のディナーとなった。
武雄温泉は人だらけでなんの風情も見当たらなかった。鷺の湯と元湯二つ入り1250円。どちらも20分で出た。元は取れていない。
さて夜の寝床はどうしようか。すかさず宮之浦に電話をする。今夜素泊まりできますか? 大丈夫とのことで高速で佐世保経由で丸銀釣りセンターに20時半過ぎに到着した。着くと一階で磯釣り師がビール片手に釣り談義に花を咲かせている。その脇をそそくさと寝床のある3階へ階段を駆け登って行った。
武雄温泉で身体はまだ温まっている。テレビを点け目覚ましを2時半にセットし何かの残り香のあるシングルベッドに突っ伏した。ビールもやらず休肝日となった。明日もまた宮之浦である。果たしてどんな磯に巡り会えるだろうか。