大阪と三重の邂逅4 御在所とニホンカモシカ

そり遊びと御在所

 帰京する旅行3日目となる。ほんとうはこの日はカペリンとカペリンフレンドとぐーちょきぱー子と別れて、私だけ尾鷲で釣りをしようと企んでいた。尾鷲の渡船、武丸にも予約はしていないがこの日渡船を出すかどうか確認の連絡だけはしていた。

 だが気が変わりこの日も彼女たちと行動を共にすることにした。すでにオンシーズン土日は釣りばかりという小生である。別に変な意味ではないが、今後なんとなくぐーちょきぱー子と休日を過ごすことが減りそうな予感がしたからだ。だからぐーちょきぱー子が楽しんでいる姿をもっとみておきたいと思った。

 四日市という街はまさに工業都市のイメージがぴったりで、前の記事にも書いたが関東でいう川崎的ないわくありげな街である。そこから山の方へ向かう。すると湯の山温泉という場所がありその上に御在所がある。このエリア一帯は四日市の街中とは異なり自然豊かな観光地だという。

 

 御在所といえばSAが伊勢道の渋滞エリアにあたりこの地のことを何も知らない小生からするとSAの場所という認識しかなかった。

 ロープウェーで山の頂上まで登るのだが、麓にはモンベルまである。登山道の拠点であり、れっきとした観光地ということでもある。

 このロープウェイがなかなかの高さ、距離感、高角度である。昭和の戦後すぐに建てられたという鉄塔は果たして耐久性が大丈夫なのかと考えると正直なところ非常に怖い。無事頂上へ到着すると

 四日市の街中から1時間も離れてない場所にこの風景。麓の様子からはよもや考えられずまさに別天地である。標高は1100メートルくらい。雪も多過ぎない程度に豊富にある。

 こどもたちがそり遊びをしている。ということは当然ぐーちょきぱー子の意向は聞かずともわかった。スキーレンタルショップにはソリもしっかり用意されていた。

 当方は雪山はまったくのダメ人間でソリすらまっすぐ走ることができなかったのだが、ぐーちょきぱー子は誰から教わることもなく見事な滑りっぷりである。丘の一番高い第一スロープから途中平面部分も勢そのままに滑走、ノンストップで第二スロープへ入りそのままゴール。ソリは都合3時間ほどやってもらった。

 カフェで一休みしてからの帰りのロープウェイ。ちょっとわかりにくいが、中央崖の岩の上に登山者が手を振っているのがみえる。当人はどう思ってるのかしらないが足元は雪もあるし滑落したら即死である。ロープウェイの中から見てるこっちが恐ろしかった。この手の趣味の方は本当に気をつけてください。磯釣りも死の危険はあるよね??だけれど登山と違って沖磯なら滑落死はないし1発高波はあるがそれで即死はほぼないでしょう。

御在所とカモシカ

 ところで当地はカモシカがいることで有名らしく、麓のモンベルにもカモシカプリントのTシャツが売られていた。一同帰りのロープウェイでカモシカの姿を探索する。

 すると気の早いカペリンがカモシカを見つけた!と大はしゃぎするので全員で見たらそれはただの鹿であった。カペリン友人が優しく指摘してあげていた。そうやすやすとカモシカなんかいねーよ、と思っていたら

 目のいいカペリン友人がこの子を発見。ロープウェイの車内に歓喜がこだまする。カモシカ、どこにいるかわかりますか??

 カペリン友人のおすすめの湯の山温泉にあるグリーンホテルの立ち寄り温泉へ立ち寄る。ここの泉質はすごい。三重で温泉という考えが私にはなかった。全国あちこち出かけてはいるが知らないことは本当に多いと思う。

 泉質といい焦茶の色といい帯広のモール温泉を思い出した。月曜日の真っ昼間だがこの温泉ホテルには人が多い。年齢層は学生らしき若者とジジイのみである。要は無職のみである。働き盛りはこの時間働いているのだ。月曜日定休の会社へ転職を考えたことが一瞬だけあるが休みに出かけるとこのような光景を見せつけられることになるのだ。

 ここからは少し移動して鈴鹿市へ。三重県はブラジルコミュニティがある。ムゲンという名前のブラジリアンスーパーへ立ち寄る。

 ブラジル食材が安ければなんか買おうかと思ったが、そこまで大したもんは売ってなかった。イオンの方が量もあるし安いんではない?となってほぼなにも購入せず。

 松阪牛も出している焼肉店へ。ここで三重割を使い切る。1840鈴鹿をたち、国道を北上。みえ川越インターで伊勢湾岸道に入る。しかし今日は平日、高速割引は0時を過ぎなければならない。私はいまだにETCマイレージ未登録であった。とっととやらねばと思いつつ先延ばしになっている。

 というかそもそもトラックが多過ぎてスピードが80キロも出せない。工事もあって60ー70キロが平均速度である。のんびり新東名を東へ向かっていた。疲れと食事の満腹感から眠気が誘われる。途中どっかのサービスエリアで1時間半の仮眠。

 2300すぎに足柄サービスエリア。このまま行っても東京料金所は000を回るはずだが、少し休憩する事にした。猛烈にカツカレーが食いたくなり2330食す。東京料金所は030通過した。帰宅して即寝したのでこの日は休肝日となった。(大阪と三重の邂逅 終わり)

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事