伊勢湾フェリーのカモメ
大晦日は朝から御座海岸、有名観光地である横山展望台さらに天の岩戸を周り、山道にヒイヒイ行った後鳥羽の港に移動。伊勢湾フェリーに乗船した。
フェリーが出るまでの間、伊勢うどんを食す。お土産店も充実しており東京のスーパーの1割ほど安く作が売られていたので一本購入。
久しぶりのカーフェリーである。伊勢湾の小島を横目に船は海原を進んでいく。カペリンが鳥や鯉の餌用として賞味期限切れのアラレ菓子を持ってきていた。
定期船のフェリーといえばカモメがセットである。早速ぐーちょきぱー子が他の乗船客の迷惑にならない場所で船と並走するカモメに餌をやる。するとどこで見ていたかどこからか出てきた船員に注意される。
たしかによく見たら小さな文字で餌やり禁止とあった。カモメもいいがその前に人の腹を満たそう。カペリンが埠頭の売店で購入した赤福にほうじ茶をあおる。
伊良湖「日出の石門」の夕陽は絶景!
伊良湖には1時間ほどで到着した。時刻はすでに夕方である。渥美半島の南岸沿いの国道42号をすすんだ。伊良湖の名勝「日出の石門」をくだったところの浜辺の駐車場にクルマを止め、遊歩道の先の砂浜から今年最後の陽を望む。
夕陽は「沖の石門」の狭間にいまこそ沈もうとしている。
そういえば2023年の正月に引いた川崎大師のみくじは「大吉」だった。かなり稀少である。大師のみくじは本当に当たる怖いみくじだ。凶を引いた年は身の上にクライシスが起きたこともある。23年は果たしてどこが大吉だったんだろう。
もしかしたら今選んだ道が良いことだと指し示されていたのかもしれない。新年は浜松で迎えるが初詣に何を祈ろうか。
砂浜の先の海はボトムの形状が平坦ではなく入り組んでおり、複雑な波の様相を呈している。サーフのルアー釣りをしている人らで埋め尽くされている。確かに魚は居そうな気配のある波打ち際である。
人の背丈よりも高い波に対してウェーディングするだけの価値はありそうだ。だが眺めていた20分ほどの間にはヒットはなかった。
夕陽見物もそこそこに国道42号を東へ向かう。日出の石門はなかなかの景勝であったが、その後はなんの変化もない田舎道である。
海沿いだから海でも見られるかと思ったが小高い丘に遮られて畑しかみえない。母の故郷の岬へ向かう国道を思い出した。
退屈しながらも2時間を掛けて浜松に入った。ホテルにグーチョキパー子を置いてカペリンと食べ物の調達に出る。
大晦日の午後7時である。街には人通りがほぼない。が、数少ない営業中の飲食店には人が群がっていた。浜松駅構内の餃子店は1900時点で行列、狙っていた浜松餃子のテイクアウトは品切れとのことだった。
もう紅白歌合戦は始まっている。アタマから観るのは諦めていた。新しい学校のなんちゃらが紅組トップバッターだったそうな。昔のトップバッターは松田聖子や河合奈保子だったのに。
駅弁の牛飯としらす丼の合わせ技のような弁当と少量のつまみだけ購入し今夜宿泊のホテル「くれたけイン アクト浜松」なるホテルに戻る。
タダ酒呑める「くれたけイン アクト浜松」
くれたけインは食堂でウェルカムドリンクサービスがある。オールセルフで生ビールやワインや焼酎が飲める。呑兵衛には素晴らしいホテルだ。カペリンと2人で食堂の様子をみていると、どやどやとトラックの運ちゃんらしき3人のグループがやってきた。彼らはカペリンに「一人一杯だけど、まぁー関係ないよ」と上機嫌。
皆一杯を上回るドリンクを呑んでいるようにみえた。だったら手前のコンビニでビールを5本も買うんじゃなかった。小さな後悔。このホテルは静岡のホテルチェーンらしく、トラックドライバーらしき3人はいつも各地のくれたけインに泊まってるとのこと。
我々のホテル代は3人分と駐車場代800円を合わせて14000円強。かなりのリーズナブルさである。部屋はハリウッドツインでコーナータイプのため広々している。テーブルを出して弁当と酒とつまみを配して紅白を視聴した。
毎年8時にはバテて寝てるのに。今年は珍しくゆく年くる年まで観てカップ蕎麦を皆で食してから寝た。明日は浜松城から初日の出〜などとカペリンは陽気に言ってたがたぶん無理だろと思いつつ寝に落ちる。
朝2人を叩き起こし0730朝食会場へ。
浜松城の駐車場にクルマを止めて城を経由して近くの神社。おみくじの結果は小吉だった。今年は我慢の一年と気を引き締める。
24年元旦の地震
東京へ。すぐに高速には乗らず、途中まで国道1号バイパスに乗り途中掛川SAへ寄る。元旦初のサッカー日本代表の試合となる対タイ戦を観戦する。圧倒的な試合の様子がiPad miniに映し出された。
ところが試合後の森保監督のインタビューの最中、緊急地震速報が鳴る。どなたかは存じ上げないがNHKの中年女性アナウンサーが激しく捲し立てる。その方に代わって登場したのは山内泉さん。お淑やかな彼女だが、そんな雰囲気に似合わぬ強い口調で「ためらわずににげて」の言葉が脳に突き刺さる。
正月早々石川県と新潟県のひとは大変だと思いつつ、帰りの高速で地震と津波の情報を伝えるNHKをつけっぱなしにしていた。間断なく響く緊急速報に2011年のあの時を思い出す。
帰りは御殿場〜大井松田、厚木〜青葉で渋滞、抜けるのに2時間掛かり2030帰宅。自宅にシャワーもそこそこにキジハタを捌いた。キジハタ刺身は絶品である。加えておせち料理を用意して3人で食した。作は最高。
NHKを観ながら作を呑んだ。被災地の皆さん、どうかご無事でありますように。