さて行き先は福岡と決めた。そうと決めたら準備である。

 東京から九州まで荷物を送るとなると要する時間は中1日である。福岡に到着する1/9に間に合うよう準備した。


 事前に最新の釣果の状況をまるきんの伊万里本店と丸銀磯釣りセンターに確認する。すると五島でなく手前の宮之浦でヒラマサが(まだ)出ているという。

そこで五島行きは取りやめて宮之浦とし想定する釣りものをヒラマサとグレとした。去年のマリンクロス玄海(糸島)の壱岐渡船と狙いは同じである。

 釣り方はカゴ釣りメインでフカセをサブ。カゴの竿はスピニングタイプの遠投竿だが、なるべく軽いタックルとしたい。そういう想定で道具を組む。

磯遠征の荷物のパッキング

 荷物は①磯クール ②クーラー ③ロッドケース ④服をいれたバック の4つにまとめた。その全てを宅配便では送らずJALの制限の20kgまでを目安に手持ちで行く。具体的には③と④を手持ちである。

 このうち①と②を一泊目の福岡のホテルまで送る。今回は自宅まで集荷を依頼した。サイズは120と150の2個口だが送料はなんと5600円もした。

 いつもはクルマで営業所に持ち込んでいたからその時は少し割引されていたかもしれない。送り先が九州とはいえ往復1万円越えは経済的にも精神面でも辛いものがある。高い送料の反面、羽田の駐車場代がいかに良心的であるか実感した。

磯釣りの荷物のまとめ方

 ①には中に40センチバッカンとさらにサンラインのタックルバックを仕込んである。さながら本来のマトリョーシカの意味に近い。帰りはバッカンをよく洗い、タックルバックはビニールに包んでマトリョーシカさせないといけない。そうでなければタックルバックが汚れるばかりかバックのファスナーに塩錆がでてしまう。

 タックルバックにはカゴ釣りの道具をメインに入れた。九州のヒラス用反転カゴと原理は同じ山陰発祥のタルカゴを4個。天秤は誘導式のパイプ天秤である。固定でなく誘導式にすることで仕掛けを投げる際のハリスのタラシを短くしたいからだ。

 ハリスはカゴ用は5〜12号。ハリは13号まで用意した。なおフカセ用はハリス1.7〜2.5号、ハリはかかりすぎ口太4号などの小さいものから真鯛ハリなど太軸の大型まで仕込んである。②には磯靴などを入れた。帰りは魚が入ってることを祈りながら。

 ③ロッドケースについては、カゴ釣りをしつつフカセという装備である。がま磯スーパープレシード1.75号53、ダイコー海匠遠投4号を持っていく。遠投竿はがま磯ヒラマサ天剛のHタイプがメインだが兎に角重たいので軽めの4号である海匠としたのだ。これまで海匠にはほぼ出番がなく釣果はゼロかもしれない。

 前夜の仕事を早めに終えて夕方の便で飛行機に乗る。小田急の自宅から山手線と京急エアポート特快を乗り継ぎ羽田まで560円ほど。新宿からバスより安価であったが荷物の量に注意して交通機関は選びたい。

 福岡には18時に到着予定が羽田の出発遅れや福岡空港の着陸やり直しなどで時間を要し、バジェットレンタカー福岡空港店でレンタカーをピックアップできたのは19時半だった。久しぶりの福岡市内のドライブだ。一泊目の天神のビジネスホテルを目指した。

 空港降りてかなりの爆風を体感する。とにかく寒い。ラジオを点けニュースを聞く。この冬1番の寒気がきていると言う。クルマの温度計は気温2度を表示していた。だが感覚的にはもっと寒い。
 この日宿泊する「リッチモンドホテル福岡天神」には駐車場があり一泊2000円とのこと。すこしでも安いところをとほかを探して夜8時から翌朝8時まで800円という破格の立体駐車場に止めた。

 福岡といえば屋台だろ!と観光客気分を爆発させ、思わず立体駐車場の係員に聞くと、すぐそばの屋台がふだんから並んでて評判いいよ、とのこと。ここは「ともちゃん」か。以前も訪れた記憶がある。中はインバウンド含め観光客一杯で外で待つよう指示される。

 ほどなくして内部に通される。ビールとおでんネタをおまかせで三点いただいた。日本海の爆風が頑丈に構築したであろう屋台を揺らしている。隙間風が湿り気とともに身体を冷やす。たまらず熱燗に続けて焼酎お湯割を所望した。

 気がつけば外は雪が舞っている。翌日の福岡は降雪予報が出ている。

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