年末離島ファミリーフィッシング4 式根島 西の爆風下の釣りで47センチグレ スーパープレシード1.75号53がベストマッチング
式根島地磯(22年12月)

西の爆風下 式根島に到着

 東京・竹芝を2200に経った船は式根島には翌日0900に到着する。ところで冬場の伊豆諸島は西の爆風の影響をモロに受ける。正確にいうと伊豆半島の影に隠れた伊豆大島はさほど季節風の影響はないのだが、利島から南は遮るものがないので西の爆風に晒される。大型船に乗るとよくわかるのだが東京湾から大島まではあまり揺れないものの、そこから先は強く揺れることがある。

 加えて新島から式根島の間は特に揺れる。30分の短い航海だが、ここは風だけでなく新島と式根島の間を流れる激流の影響も加わる。時に上へ下へと本当に揺れるのである。今回はそこまでの揺れではなかったが、余裕ぶっこいていたぐーちょきぱー子は完全にノックダウンされてしまった。

式根島地磯(22年12月)

 式根島の野伏桟橋には宿の送迎の車が出迎えてくれていた。この風とぐーちょきぱー子の状態からきょう初日はファミリーフィッシングは無理だろうと判断。宿で荷物を置いた後、カペリンとぐーちょきぱー子を残してフカセに必要な装備だけを持って地磯へ入った。

 林の中と砂利道を歩いて岩へよじ登り降りて目的の場所へ到着する。ここまでのみちのりはそこまで危険ではないがクレバスがいくつかあるので磯靴は必須だし子供では危ない。写真ではわかりにくいがかなりうねりがあり足元には大きなサラシができている。サラシのキワがポイントと見据えた。1045には概ね準備を終えて実釣を開始した。

がまかつ がま磯スーパープレシード1.75号を使用 元径は太め??

がま磯スーパープレシード1.75号(式根島)

今日ががま磯スーパープレシードの竿下ろしである。なんだかんだ悩んだ末に店頭白札から15%オフのA店年末セールに釣られて購入したのだった。その釣具店ではわたしより一歩先にスーパープレシードの1.25と1.5で悩んでいる人がいたのだが、彼は1.5を購入したようだった。私がB店へ制覇エアマスターを買うためにA店を後にしてから購入されたらしい。制覇エアマスターについては結局のところ、B店の55%オフ3.5Kという破格の安さでも支払いを惜しんだのだった。改めて竿を伸ばし感触を確かめた結果、これに3.5K出すのならスーパープレシードに8.5K払った方がよほどいいと思ってしまっていた。その後A店へ舞い戻った時には1.5の在庫は無くなっていた。

式根島地磯(22年12月)

 もっとも1.25と1.5のそれぞれ53は号数の割に元径が太く感じられ反面、穂先のプルプル感がどうしても馴染めなかった。そこで穂先から手元までしっかり纏まったバランスに感じられた2号あるいは1.75号こそ至高であるとの主観だが結論に達した。2号は離島用に16トーナメント2-53HRがあるので、伊豆半島でも使える1.75としたのだった。

 おそらくがまかつもこのスーパープレシードの元径の太さの表記については気にしているようであり、化粧箱には元径のサイズが書かれてない笑 これは釣竿公正取引のルール的にクリアなんだろうか?? 16トーナメントの2号と比べて気持ち1.2ミリは太いように感じられる。

 太めで強めのバットが特徴‥がま磯スーパープレシード1.75号で47口太をいなす

 タックルは以下の通り。 

式根島地磯(22年12月)
  • がま磯スーパープレシード1.75号53
  • トーナメント磯2500スプールSH
  • 道糸 サンラインのグレ道?2.5号
  • ハリス ブイハード2.5号 
  • ウキ エイジアLC B
  • ハリ オーナー速攻グレ6号

 ウキ下は3尋の半誘導。ちょっと内地っぽい仕掛けである。だがこの場所は本流とかはないのでふらつきにくい下膨れのエイジアLCにガン玉の団打ちでちょうどよかった。仕掛けは安定しすぐに結果になって現れた。

 

がま磯スーパープレシード (式根島地磯=22年12月)
47センチ口太 (式根島地磯 22年12月)

 なんと1050の第一投目でサラシの中から型ものがヒットした。ドラグでやりとりし上がってきたのは45オーバーのクチブト。尾長ではないが50に迫る口太のパワーでも竿を立てるだけで手前の根に潜られず浮いてきた。

ここでスーパープレシードの先径の細さの割に元径が太い理由が垣間見えた気がした。穂先と2番までは敏感かつ繊細で小物が掛かればここで仕事をするのだが、力の強い魚が掛かると元上までしっかり曲げて魚を締め上げるのである。

がま磯スーパープレシード (式根島地磯=22年12月)

 しっかりタメて起こすため3番4番は剛性がなくてはならず、そのため手元に掛けて太くなったのではないか。元竿の不自然な太さを隠すために、グリップエンドにゴムの出っ張りを遇らえたように思えなくもない。本当は素材の中身で勝負して元竿まで細くしなやかに仕上げて欲しかったが。そのあたりのバランスの部分は近く発表されるであろうアテンダーIIIが担うのかもしれない。 

尾長、イサキ、ブダイ、イズスミ 多種多様な魚たち‥式根島地磯

 

 サラシの先へ20mほど遠投してみた。すると40オーバーのイサキが掛かる。これはすごいと思い同じ場所へ入れるとイサキが連続して釣れる。一気に四枚釣ることになった。サイズは37〜42くらいである。そしてまたサラシへ投げると強い引き。これはなんだろうか‥

 

がま磯スーパープレシード (式根島地磯=22年12月)

 イズスミである。下品な引きが特徴で掛かればすぐそれと分かる。だが40クラスになると引き方がグレのような上品な個体もいて水面から見えると非常にがっかりする。イズスミは1600の納竿まで20センチから35センチまでおそらく10枚は釣った。いぜんは式根島はこんなにイズスミは居なかったはずだが。少し三宅島ぽく海が変わってきたようだ。

(式根島地磯=22年12月)

 続いて尾長である。サイズは35くらい。釣れた魚はキーパーへ入れる。最後重い引きだったのは50クラスの雌のブダイ。これは正月の魚だ!と小躍りしながらタモで掬おうとしたがウネリが強くてネットインできない。タモの柄が曲がってしまうのである。仕方なく抜き上げようとしたところハリが外れてオートリリースと合いなった。

 ブダイのサヨナラで打ちひしがれていたが、それからうねりはどんどん強くなり後ろから吹き付ける風とうねりにより波高が高くなってきたことから身の危険を感じ、まだ陽があるうちに撤収することにした。初日は正味5時間の釣りだったがこれだけ釣れれば大漁でしょう。

 宿へ戻り温泉へ向かう。温泉にはなんと元釣りブログの王とその仲間が訪れていた。翌日の同じ時間にまた温泉に来ていた彼らと話をすることになるのだが、彼ら二人は渡船でサイマネで爆釣されたようだ。

 そして宿の食事である。宿名物のおさしみをいただく。だがいつもはメジナを出すのに今夜は何やら違った。この魚なんだろう?この化学的な風味、ピンクからやや紫に滲んだ身の色これは‥どこかで見覚えあるような

 もしやこれではないか?隣の席の親子は誤認してカツオだと喜んで食していたようだったが、概ね正体が掴めた小生は箸が進まなかった。カペリンは気合いで食べていた。島唐辛子と和えれば青ヶ島で食したように食べられたかもしれない。この日の夜はとても短く終わった。温泉で温まった身体にビールが周り部屋に戻って即寝した。

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