上越地方を目指す旅① 上諏訪の温泉とルーピアイン南湖

僕らが東京から上越までドライブする理由

 小学生のぐーちょきぱー子はもう少しで冬休みである。全体的にお稽古ごとを含めてスケジュールが空いてきた。ところでこのブログで上越の堤防で群馬の釣り人が溺れたという話を先日した。釣り人に冬の上越の何が情熱を掻き立てるのだろう。そのわけを知りたい気持ちになった。

 というわけでカペリンに相談すると、この人は冬の日本海側が好きなのである。真冬の米子は3回訪れた。日本海というと蟹を想起するらしい。そして筆者としては本格的な冬が来る前に雪景色を見たいと考えて新潟の上越地方へ出かけることにした。距離にして東京から300キロ。下越の新潟市は東京から距離があるが、上越は比較的近い。上越は東京の人間からすると考えたこともあまりないマイナー都市だが東京から最も近い日本海側である。そんな町おこしをしても面白いかなと思った。上越市はいつもスルーすることが多かったが今回は最終目的地だ。途中妙高高原で温泉も立ち寄れたらいいなという軽い感覚であった。

東京から上越までのルート

 画像は東京都内から上信越道経由の直江津までのルート。だいたい300キロくらい。もっとも魚沼まで関越で走ってそこから下道に降りれば273キロと縮まりそうだが、この冬最大とされる寒波が近づいてきており、ドカ雪でいつも怖い思いをしている関越の湯沢から先は危険と判断した。魚沼、小千谷、十日町あたりは高速でも恐ろしい吹雪の吹くエリアである。結果的にこの判断は正解だった。で、本来はこの上信越道経由で行くことが本来の正解なのだが

 何を勘違いしたのか

 上越までは中央道でいくものなのだと勘違いしていた。中央道で上越まで至った場合は距離は360キロと上信越道経由を大きく上回ることになる。だがあまり下調べもせずその道をチョイスしてしまったので仕方がない。ところで平日金曜日夜から移動するには時間が5時間もかかるのは時間的体力的に厳しい。そこでいったん中間地点で宿を取ることにする。場所はどこがいいか?カペリンが検討したところそれは諏訪地方ということで、彼女は早速全国旅行支援で宿を確保する。

納得価格のホテル「ルーピアイン南湖」(上諏訪)と大和温泉に老猫

ルーピアイン南湖(上諏訪)

 それがこのルーピアイン南湖である。全国旅行支援で長野割が平日満額もらえるので差し引き0円に近い料金になった。かなり古いホテルだが昔の企画がいいのか部屋の天井が高いのと清掃はしっかりされている。そして24時間入れる掛け流しの温泉大浴場がついていることと、朝のビュッヘである。朝ごはんは長野の郷土料理もあってそれだけでもこの宿の魅力である。諏訪は中途半端に高いホテルが多い印象だがこの宿は安い。我々は首都高速永福インターに2000に乗り、諏訪インターには2210到着。約180キロの距離で途中宿泊にはちょうどいい距離である。この日は飲食店にはいかずコンビニのつまみで夜を明かした。

 翌朝は上諏訪の大和温泉へ出かける。この風呂に入るために諏訪にも何度か訪れた。泉質はアルカリ単純泉だがほのかに硫黄の香りが感じられる一風変わった温泉である。周辺は地域住民の方々だけが利用できると思われる公衆浴場が林立している。その中に大和温泉がある。外部の人間が入ることができるのはこの大和温泉だけのようだ

 このエリアがユニークなのはいかにもな温泉街ではなくただの住宅街の中にあるということだ。だから風情のようなものは何もない。ブラブラ歩いていると排水された温泉が流れる側溝のパイプの上に物憂げに佇んでいる一匹の老猫を見かけた。その猫はじっと動かないのだが、私の存在を確認すると下から睨み付けるかのように移動してくっついてくる。

 老猫よ貴殿は一体どこへ行く?彼は温泉地の招き猫ではなく、周囲を警戒する姿勢をとっていたのかもしれない。その足取りは温泉地の外へ誘導するかのようだった。彼は原住民のふりして訪れたどこの馬の骨かわからぬ輩をのっそりとした足で見送った。

小布施で栗

 私は過去幾度となく長野県を訪れているが、長野市を中心とする北信地方を観光したことがない。松本氏は飽きるほどきているが長野市については一体何がどうなっているのかすらわからない。いつも北陸へ向かう途中高速から横目で長野市の存在を感じているだけだ。東京目線で見れば長野といえば中央道沿いのエリアで八ヶ岳と清里と野辺山、そして遠くて諏訪と松本、行って上高地で終わっているのだ。ところで北関東の人からすれば東信地方は身近だろうし南信はほぼ愛知と静岡の文化圏と聞いている。南信は馬刺しで有名らしくカペリンに聞かせたら行きたいというかもしれない。今回はカペリンの勧めで北信の小布施を訪れた。1100諏訪を離れ1300小布施へ到着。まずは道の駅のようなところで栗が入ったソフトクリームをいただく。

 続けて小布施の町の中心地。ここは女子(主に高齢)ウケしそうなグルメの観光地だった。当方、栗はとても好きなのだ。店は「えんとつ」

 このモンブランが2000円台。信州割のみで味を堪能した。続けて小布施ワイナリーも訪れたが信州割には対応しておらず。カードで1980円の白ワインを購入した。

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