南房でファミリーフィッシング3 カマスは釣れなかったがサビキでイワシ大漁 白間津

 カペリンを館山北条の「里見の湯」に置いてぐーちょきぱー子と2人での釣行だ。ところで里見の湯はマンガがたくさんあり時間潰しには最適のようだ。北西風の逃げ場となる南房の千倉港へ来たのだが、人はまばら。カマスが群れをなしてはいたが彼らのベイトはマイクロ小魚でオキアミやサビキに反応しなかった。

 風は予報通り北東気味に変わり気温は11月並みに上がったようだが風が冷たく体感温度はかなり寒い。大人でこうなのに子供ではもっときついだろう。

白間津の堤防は地磯である

わたしは親バカであることを差し引いてもぐーちょきぱー子はやる気のある子なのである。今いる場所は餌の種類が合ってないから釣れないからやめる、というと、即座に理解し別の港でやってみることについて同意してくれるのである。

 そして到着したのは千倉からさらに南へ行った白間津の港である。ここで釣りはしたことがないがかつて釣り番組「キューちゃんフィッシング」にて泳がせでヒラメにチャレンジして見事にゲットされてたりと魅力的な港であることは認識していた。

 この場所へ来てみて初めてわかったことだが、南側に橋があり橋の付け根の北側は斜面が迫っていて季節風が避けられるのである。港は丁度窪地にあるイメージだ。地図だけだと高低差までは分かりにくいので実際に足を運ぶことが大切だと感じた。ところで橋の先の沖合はしっかり白波が立っており風の影響は写真ではわかりにくいが結構大きい。

 まずは手ぶら状態でぐーちょきぱー子と一緒に下見に入った。小堤防はイワシが群れている。先行者であるファミリーフィッシャーご一家がカタクチイワシをたくさん釣っておられた。おじいちゃんから小学校高学年の孫まで三世代7人グループでわいわい楽しそうである。グループの中核とみられる奥様に状況を伺うとカタクチイワシはサビキで大量に釣れたという。

 しかしこの場所は堤防ながらアプローチはちょっとした崖の上り下りとちょっとした磯である。ぐーちょきぱー子としては初の磯デビューというところかもしれない。なお磯の岩質は砂岩であり通常のスニーカーでも全く滑らないので、濡れてコケが生えた箇所を避ければ心配無用である。

到着が3時過ぎとこの日の短い時期としてはすでに夕方であったことから大家族はお帰りになられるという。彼らがいた場所で釣らせてもらった。旦那さんから加工オキアミとボイル風のつけ餌、並びにカワハギ用とみられるアサリのムキミを頂けるということでありがたく頂戴した。

子供もサビキでイワシを連掛け

 初めはイワシになんの反応もなかったのだがそれは餌をオキアミにしていたからだった。そのためウキから下をサビキ仕掛けに変えてみた。ただし大きいウキが付いていて下のサビキは吹き流しなので、カラダの小さいカタクチイワシだとウキにはなんの反応もない。そのためサビキの後端に持ちあわせのガン玉で最大の3Bを付けて、仕掛けが軽く立つようにする。そしてウキであたりを取るのでなく、竿先で仕掛けを上下させて鰯を誘って竿先に反応をだす釣り方に変えた。

サビキは0.8号のプロマリンのサビキ仕掛け。一式180円位だった。似たような仕掛けは著名ハリメーカーのものだと400円近かったりする。購入した富浦の釣吉店長は「180円で十分釣れますから」とまで仰っていただいた。正直なご対応に感謝。仕掛けにコマセを命中させるように撒くとほーら釣れました。10センチ前後のカタクチイワシである。

ぐーちょきぱー子と並んで汐来防遠投M450とシマノナスキーc3000の組み合わせでライトカゴしてみる。ところが白間津は想像以上に小港で、ちょっと投げるだけで仕掛けが対岸まで届いてしまう。対岸の釣り人が怒り出す前に汐来防はお役御免。またまたこの竿は魚を掛けることができずに終わった。購入から出動回数は5回はあるがいまだに釣果なしである。

 ぐーちょきぱー子はこれまで私との同行によりうきフカセとヘチの探り落とし込みは経験していたが、今回が初のサビキ釣りだった。はじめは針がたくさんついた仕掛けにちょっと抵抗を感じている様子だったが、イワシの誘い方も板についてきた。しかも調子良く連掛けもしている。すぐに10匹、そして15匹と釣っていく。たくさん釣れることに満足しているようだった。よかったね!

里見の湯の値上げについての感想

 1800里見の湯でカペリンと合流。風呂に入ってミックスフライ定食を食べて閉館時間近くまで寝てからまた風呂で身体を温め直して東京へアクアまで下道で帰った。2300館山発、翌0100世田谷着。ところで里見の湯の入館料がいつの間にやら1500円へと値上げがされており、食事も含めると3人の会計は7800円にも上った。激安ホテルより高い金額にカペリンも私も驚愕した。だが日曜の夜としてはかなり空いていた。昔の1000円前後の時代に比べて感覚的に人の入りは半分以下といった感じである。もともと内部空間は広々としているから人が減った分館内はとても快適である。この人口密度が維持されるなら入館料1500円はまあ納得の金額であるとも感じられた。

必ずタモ網とヘッドライトは持っていけ

 以下は今回のファミリーフィッシングにおける反省点。釣りの最中、タックルケースのフラップをクリップで止めればいいだけなのにそれを怠っていた。フラップの上にガン玉のケースを置いていたら風に煽られフラップが完全に開いてしまい、ガン玉のケースを海へ落とした。この時タモ網をクルマに忘れてきたので慌てて取りに戻り、掬い出すことにはなんとか成功したのだが

 大きな失敗としてはヘッドライトを家に忘れてきたことだ。撤収は5時すぎだがあっという間に陽が落ちてあたりは暗くなり、高台の常夜灯を頼りに磯を伝って帰った。子供には一歩間違えると危険な行為である。そこは猛省したい。

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