丸銀釣りセンターの民宿に前泊し、翌朝目覚ましに叩き起こされ10人前後の宮之浦行き渡船に乗り込む。時間ギリギリ待たせてすみません。船長に釣りはカゴと伝えてあるがどこへ行くかはわからない。一昨日の上阿値賀の北の鼻はないだろう。

船のスピードは一昨日に比べゆっくりに感じる。まずはごく近場の客を下ろしてから一気に北へギアを上げる。もしかしてまた阿値賀島へ渡してもらえるだろうか。
20分ほどして到着したのは上阿値賀でなく、下阿値賀島の南のハナレ磯であった。それをスマホで確認できた時点であとはネットが繋がらなくなった。その時点ではそれしかわからなかったが、調べてみると小瀬という磯らしい。
三連休最終日のせいか全体に人が少ない。今回は一人貸切である。船長がマイクでいうには、「先端に上げたかったがうねりあるからそこで頼むー」ということだった。
小瀬は一級磯だが先端の沖向きが良く、いま上がった場所はポイントとしてはちょい劣るということと理解した。
目の前は下阿値賀島で水道になっている。水道が釣れないわけではないがカゴではなくフカセだろう。船着の足元はピトンの脚が埋まっているから底物のポイントでもあるんだろう。
下げ潮(満潮→干潮)になったら岩と岩の間を移動して沖向きの磯でやるといいとアドバイスを受ける。潮の向きが変わるんだろう。

(写真には黄色線で潮の流れ、赤の✖️でヒットポイントを示した。水道中央の赤の斜線の楕円は大きな沈み根である。)
そのためとりあえず9時の満潮までは上潮に強いD地点(緑の丸)で釣りをやり、それ以降はE地点(青の丸)の沖向きと大まかなプラン決めをした。
以下は釣り雑誌のネット記事の流用。
D点は二人。クロ、マダイがよい。ここは1㎏くらいまでのオナガが出る。右手の沈み瀬周りが狙い目で、上げ潮に実績大。ウキ下は二ヒロ半。マダイは対岸のHに向かって投げて、上げ潮に乗せると、50m以上流したワイで当たる。ウキ下は竿二本半。
D点ではカゴを振るような雰囲気はなくフカセをやることにした。記事にあるような沈み根周りを狙うことはせず、本流に乗せる釣りを選択した。
タックルはスーパープレシード1.75号にライン2.5、ハリス2、ウキ釣研ゼクトαG3負荷、ガン玉G1を付けたり外したりの仕掛け。ウキ下は設定せず。上の雑誌記事のマダイを狙うパターンで釣りをしていた。

道糸がスッと伸びる早速のアタリ。これはイサキ。サイズはまあまあ良い。がリリース。続けてコッパグレ。今回初のクロである。そして唯一のクロとなった。さらに小さいイサキ。真鯛のマの字もない。沈み根付近を狙ったら尾長が出たのだろうか。
9時手前となると潮が左への強い流れから右への緩い流れとなる。そしてこのポイントは捨てて岩と岩の間を伝ってE地点へ移動を決断。フカセタックルはいったん仕舞う。
昨日と同じカゴタックルを準備する。ハリスは5尋。残りのブラックストリーム全て使った。
うねりと足元の状態を確認した上でE地点へと移動した。
E点も二人。ここは下げ潮がよく、ウキ下二ヒロ~二ヒロ半でクロ。潮の合流点、および前方にある沈み瀬周りでよく当てる。ヒラスの実績もある。
以上は同じ釣り雑誌のネット記事の流用
そうかーヒラスの実績もある。ぐらいでは当たらなかったのも無理はなかったかもしれない。一昨日とは見違えるような手捌きでカゴをぶん投げるが当たるのはイサキ、イサキ、またイサキ。

長く粘っていたら今度はカゴのサイズよりも小さいカサゴ。仕掛けを入れ過ぎてしまったがそれまで餌が取られないという、なんともやる気をなくす状況になってしまっていた。

加えて昼近くになると潮はまったく流れなくなりなんのアタリもなくなってしまった。
どうするか思案した挙句、船着でカゴを振ることにした。
船着であるF地点には強い下潮が左から右前方へ流れていく。少なくとも沖向きのEより良さげであった。
遠投すると餌はしっかり取られる。イサキ、まあまあ30弱。続けて100メーター以上流したところでズコンとカゴが沈む。
イサキは竿を叩くのだが今回は竿は曲がったまま。これは良い魚の予感だ。グレかな?
浮かせるとあれ真鯛?にしてはすこしモノラルがかってるな

正体はなんとチヌであった。こんな沖磯にカゴでチヌ?と思ったが一昨年の上五島の元旦にカゴで40のチヌを釣り上げているのだった。案外このへんの沖磯に着いているのだろう。
少し考えたがキープ。サイズは45センチ。
だがこのあとが続かない。船長からは3時か5時で上がりを選べると聞かれて迷わず3時と答えた。この日に関しては結果これでよかったと思える。そんな一日だった。