三重県の尾鷲市にきています。ここは三重県ですが旧国名は紀伊であり今回は東紀州と呼ばせて貰います。尾鷲までの距離は東京から460キロ。ただし尾鷲まではしっかり高速で繋がっており、渡船場は尾鷲北インターから5分という楽チン釣り場なのである。
インフラはとても大事だと思う。新東名が走りやすく距離ほど疲労は感じない。東京から180キロの南伊豆のほうが遥かにカラダにくる。三連休とかあれば尾鷲に入り浸ってもいいかななんて思ったりもする。
尾鷲北インターすぐそばの餌屋、釣り餌市場である。この釣り場近くにあるエサ中心の中小店舗にありがちな「ボリ価格」ではなく都市部に普通にある店舗の価格で良心的。餌混ぜコーナーはなにわや尾張小牧など大阪名古屋方面の釣り人で賑わっていた。
渡船は今回は大ちゃん渡船武丸にしました。尾鷲釣行は思い返すと以前ゆき丸さんに乗船し港の沖堤防に渡らせてもらった。
そのゆき丸の出船場所が武丸の出船場所でもあると思っていたら場所が違った。武丸はその奥の赤堤防のたもとが渡船場所と判明し出船時間である0600ギリギリの到着となった。
手持ちの荷物はバッカンを入れたキーパーバッカンにロッドケースの2点のみ。忘れ物はないか確認されたのちすぐ船が発進する。回収は14時とのこと。
いきなりの高場も「がま磯 マルチフレックスタモの柄」でクリアー
しかしどこへ渡されるのだろう。磯までが遠いのだ。1番目をおろした場所まで出航から30分ぐらい掛かった。私が降ろされたのは最後から2番目。時計の針は0645になっていた。「立神」という地方の磯であった。
乗船の釣り人から立神と言われたが、調べてみると「立神 の地 の高場」のようであるらしい。「地」というのは地磯の意味かと思われる。間違っているかもしれないがここでは「立神の地の高場」と呼ばせていただく。
というか、この場所に限らず釣り人を渡すところのほとんどが地磯なのである。尾鷲はちょっと沖に出れば30メートルというドンぶかエリアのためか、島が少なくそのようになるのだと思われる。
「立神の地の高場」は足場からはタモ6mでギリギリ届くかどうかという高い磯である。こういうことがしばしばあるから「がまかつ マルチフレックスたもの柄Ⅲ 550/650」はいまだ手離せないでいる。マルチフレックスはタモ枠が揺れやすく使いやすさ的に微妙だが柄が伸び縮みできるのは便利である。
私の右隣にいる2人のベテラン。二人組で仲良さそう。30くらいだが本命のグレを早速掛けている。
名前が「地」ということもあるのか、潮の流れがない。左から右への緩い流れである。私のコマセは右隣の釣り人のポイントへいく。
こちらはまだ釣れてないので釣れてる人の釣り方をよく観察する。「立神の地の地」は手前が浅いようで15mほどの遠投である。
そしてウキ止めがついてないように思える。こちらは1.5本くらいの棚だったが、それでは浅いのだろう。
しかしアタリがない。そこへ地の地のベテランがやってくれた。強烈な引きをいなし釣り上げるとそれは口太の40であった。記念撮影を終えてバッカンにしまおうとした瞬間、ピチピチと跳ねて海へ奉納。バッカンにしまう時は尾からではなく頭から入れよう。
この日使用したタックルは がま磯スーパープレシード1.75号53とトーナメント競技の組み合わせである。尾長が来る磯と聞いていたから太めである。初めは2号ハリスでスタートした。そして私にも早速来た。
スーパープレシードが元上からブン曲がる。どれだけ大きいかと思ったが上がってきたのは口太35弱であった。
というか今シーズン初グレである。リリースサイズだからとのんびりやり取りしてたらハリ上を切られてバラした。だが隣の40を見ているから悔しくもなんともなかった。この時までは。
潮流向き変わりチャンス到来!
潮の流れが沖向きから右から左の岸向きの本命潮に変わったのは正午を回ってからだった。
続いて強烈な引き。地の地の釣り人も「ついにやったねぇ!」と言われてギャラリーとなっている。尾長のような引きである。で、きたのは
40はない、サンノジ。しかしサイズの割にパワーは強烈であった。尾鷲の魚は強いのかもしれない。
沖では食わないので地方、際近くの狙いにする。すると
とても叩くから魚影を見なくても正体はわかるのだ。魚体が綺麗なバリであった。そして魚が釣れない時間となる。
地の地のベテランも暇そうにしている。すると私を見学されてた片方のベテランの目の前で竿がブン曲がる。おじさん「これはデカいね!」と目に生気が戻ったように言ってきたが 最後に来たのは
強烈な引きに耐えて上がってきたのが50センチほどのイラである。地の地の釣り人はコブダイだと仕切りにいっていたが、こちらの人はコブダイと呼ぶのだろうか?
そして2時に納竿となり迎えの船に乗る。先に乗ってきたトーナメントとネクサスの釣り人から釣果を聞かれたので上記のことを述べると、「魚の顔が見れただけで良かったですよ」とのこと。彼らは餌取りにすら遊んでもらえず、パーフェクト坊主とのことであった。翌日の釣りで、その洗礼を浴びることになる。
1445帰港。尾鷲はインターから渡船場までは本当に近いのに、渡船場から磯までが遠い釣り場であった。港へ戻るとグレを締めている人がいた。サイズは30ある無しである。これを持って帰るのか。
かなり厳しい状況であったのだろう。35あったかもしれない口太を真面目に取り切ればよかったのかもしれない。
使用したラインはサンラインオシャレ2号。ウキから下は色々交換してるので当たったものを上げていくと、ハリスはブイハード2号(当たりハリスは1.75号)ウキは0号、G2.など四種類を使用、当たりウキはキザクラの礁0シブと釣研のゼクト00だった。なお当たりハリはテクノグレ5号〜6号、かかりすぎ口太4.5号などである。
尾長が来ているとの話も聞きましたが、23年12月29日、30日現在で釣れていません。先週までは良かったからしいが急に渋くなったみたいです。