九州遠征釣行【決定】準備編①

 JALの「どこかへマイル」を活用した遠征釣行計画である。そもそもこのどこかへマイルは行き先をあらかじめ指定することができない。だから釣りをしたいならば極力やりたい釣りがやれそうな候補先からチョイスされるようでなければならない。

 今回筆者が選んだ候補は「鹿児島」「福岡」「高知」「高松」の4択であった。なぜこの4択かといえば、とりあえず九州と四国ならば磯釣りができると考えたからだ。

 鹿児島空港ならば昨年甑島へ訪れた際に利用した。また鹿児島ならば宮崎の日南か、薩南の枕崎へと思った。枕崎まで意外と近いかなと感じた以外は、いずれの釣り場も空港から遠い。

 日南市までも2時間ぐらいの距離である。しかも山道だ。そこまで悪路ではないが。そのため鹿児島が当たれば市内を宿泊拠点に錦江湾の沖堤防での釣りを考えた。沖堤防でもけっこう釣れるらしいことをウワサで聞いたからだ。

 同じ九州でも福岡ならば、他の都市に比べて都会なので交通機関が発達している。空港から市街地へのアクセスが極めて便利ということ、かつ釣り場まで近いのほ魅力的なのだと思う。福岡の糸島や佐賀の唐津ならば地磯もある。福津だったか、そのあたりから宗像沖ノ島への渡船も出ている。福岡で仕事しているある知人は相島という準離島へ公共交通機関機関を使って釣りへ出かけているという。

 これが高知だとどうか。高知への釣りで関東からわざわざ出かけるとするならばエリアは県の南西部になるだろう。宿毛、足摺、愛媛の愛南町、このあたりだ。室戸岬も地図で見ると一見釣れそうにみえるが浅いせいか?型は小さい。テクテク堤防へ過去訪れたことがあるが、わざわざ行くところでもない。

 高知空港は県北部の南国市にあり、県西部までは下道で2時間半は覚悟しなくてはならない。高知南西部は何度も行っているがいつになったら市内と高速が繋がるのやら。東京から下田へ行くのと同様、釣り場へ行くだけでくたびれてしまうのである。

 さらにやっかいなのが高松である。この都市の位置は四国というよりはほとんど中国地方である。それだけ中央寄りで四国の中では異世界である。香川で釣りのイメージは当方にはなく、高松が当たれば徳島でやることを考えたが、徳島の磯は磯釣りの本場の雰囲気があるがどうしてもサイズが出ない。30センチで満足な世界である。ここでやるならば千葉でやればいいんじゃないかということになってしまう。千葉でも沖磯ならば普通に40は出るし地磯からでも30はベテランでなくても釣れるからだ。

 そこで高速が宇和島まで伸びているので、宇和島を検討してみる。距離はあるが時間はどうか。

 さすがに遠すぎるか。3時間コースである。4泊5日とかならアリだけど2泊3日では時間の無駄だ。松山空港だったら良かったかなあ。しかもこの位置なら高知空港からでも同じくらいか?

 山道通って2時間半である。高松や高知でなくて四国遠征するなら松山空港一択である。

 そんなことを考えながら24時間が経過し、行く先が確定した。蓋を開けてみると前にどこかへマイルを引いた時と同じく福岡が当たった。またかよ、と思ったがやはり福岡は万能である。便数が多いから可能性も高いんだろう。福岡になったよ!と述べると留守番役のカペリンはかなり悔しがっていた。高知が当たれ〜と念じていたようだ。これは当方を思ってのことでなく彼女にとってこの四候補では高知がもっとも魅力のない街ということのようであった。

 東京は一時の厳寒から一転、暖かい日が続いている。2月というのに早咲きのサクラが咲いていた。緑のオウムみたいな外来の野鳥が貪るように花を摘んでいる。

 春が近づくと彩のあるものに惹かれるようになるのだろうか。ぐーちょきぱー子も花は好きである。こちらは造花であるが

 行き先が決まり、だいたいの日程も抑えると気が楽になったのか、ぐーちょきぱー子とお出かけである。遠征でも準備は直前になるのはいつものことである。ガーターのガードをつけてのボウリング。わたしもストライクを2ゲームで3本取れた。何年かぶりの100点代だろうか。

 最近は雨が多いなかの久しぶりの月夜である。気温も高く半袖になる時間まである。灯油はしばらく買っていない。

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