伊豆・下田沖磯「沖横根」で連休の磯釣り5 実釣編 本場

伸される1号ロッドでの苦闘

 下田沖磯・沖横根の本場(の隣)で釣りをしている。すると本場のBASIS氏が竿を曲げる。彼は盛んに曲げていて30前後のグレを数釣っている。が、今回はかなりの大物のようだ。かれの釣り座は本場の北東カドで私の釣り座からは20mは離れていたが、私はBASIS氏のタモを持って支援に動いた。

沖横根 本場 細竿のBASIS氏(2023年1月)

 ただ気がかりはBASIS氏の使用する竿「シマノベイシス」が明らかに1号かそれ以下の号数なのである。おそらく細仕掛けに対応できるのだろうが、準離島の沖横根においてはなんとも非力なのではないか。横根との間の水道に逃げられやり取り中に惜しくもバラしとなった。

 荒井氏によれば、彼はロッドは2号を使っているとのこと。だが歴戦のベテランの彼でもそのタックルで沖横根の尾長は取れないと嘆いていた。尾長だけを狙うわけではないからタックル選定はどうしても軽さも重視することになるのだ。

 当方の使用タックルは以下。

  • ロッド‥がま磯スーパープレシード 1.75号53
  • リール‥トーナメントISO3000SH ライン3号
  • ハリ‥グレ専用8号
  • ハリス‥ブイハード2.75号
沖横根 本場(2023年1月)

がま磯スーパープレシード1.75号と大型尾長との格闘

 潮止まりは正午過ぎであったがそのおよそ30分前のことだった。本流に流されていく道糸の動きに微妙な変化があり、それで瞬間的に鬼合わせを入れたところ、非常に重みのあるフッキング。この日最大の格闘となった。

沖横根 本場 (2023年1月)

 最大の格闘とは当たり前のことながら、かなりの大物が掛かったのだった。結論から言えばこのサカナはバラした。姿は見えていない。正体はもちろんイズスミの可能性もないわけではない。しかしイズスミ特有ののような下品な引きではなく、シルキーで上品かつ強烈なパワーがありハリに掛けたのは確実にグレであった。

 がま磯スーパープレシードのパワーで足元まで寄せて、カッコつけたのか余裕なのかわからんが、普段からあまり使いなれてないレバーブレーキを使いつつ糸を出してやりとりしていた。それがよくない。もうレバーなんて慣れてないものを駆使しようとせず波に乗せて水面に顔を浮かせるだけで良かったのだ。

 糸を出しすぎたのかもしれない。ハリスは2.75号で強度もあり長さは2、3尋と短めにしてあったが、道糸の東レ銀鱗サスペンド3号がスプールに巻いてから数年と時間が経ちすぎていたのかもしれない。結果的にバラしたと同時に、仕掛けを高切れされてしまった。この日の連続釣果を境にお気に入りとなりそうな釣研のドングリウキ・ゼクトのLを流出させた。

 俗に釣れなかった魚は大きいというが、控えめに言って50クラスの口太か、45に少し足りない、42.3の尾長だったと思う。50口太は稀少だからやはり尾長だったのではないか。力無く側の岩の上で背中を丸めた釣り人であった。

「釣具のポイント」オリジナルウキで良型口太連発

 潮は下げに入り口太のアタリがまたで始めた。

沖横根の口太メジナ(2023年1月8日正午すぎ

40には届かないが次々と良型のタモ入れサイズを掛ける。だが手前のハエネのことを考えるともはや高級ウキは使えない。

夜釣エース大量祈願

 そのためオリジナルは釣具のポイントのものと思われるドングリ形状のウキ「夜釣りエース 大量祈願」との銘のある5B負荷のウキを使った。中古店で200円もしないような価格でゴミのように売られていたのだが、バランス形状が下に重心のあるタイプで起き上がり拳のようになるのである。

横根の口太メジナ(2023年1月8日1230

 それ以外にウキのロストが続きウキ止めのゴムはまだ残っているがゴムを止めるための楊枝がなくなってしまっていた。ウキドメがなくハリス結束部まで落ちてしまうので、ハリスとの結束はヨリモドシを使い、その上にゴムを一個通した。すこし訳のわからない仕掛けになったがそれで釣りを再開した。

 本当はそんな仕掛けでは釣れないのだが、それまで釣れている時であれば、蓄積された情報やポジティブな気持ちが乗り移るために、なんやかんや釣れてしまうのだ。写真撮り忘れたが36、7の尾長。結局35〜40センチ強の口太を6枚、この尾長1枚、イサキ2枚の計9枚となった。口太は2枚ほど放流した。

沖横根 ワンド(2023年1月)

 時計をみると、もう1500の回収の時間が迫っていた。片付けを含めると1430には実釣行動を終わらそうとしていた。そして既に1430を過ぎていた。最後の一投と心に決めて仕掛けを投げる。

私は最後の一投で過去に何度も良型を挙げている。集中力がちがうのだ。微妙な手元のラインの当たりを捉えることができ、ラストに37、8サイズだが口太にて終了した。

撤収作業

下田沖磯・横根(23年1月9日)
下田沖磯・石取根(23年1月9日)

 帰りの船で他の磯に乗った客同士で釣果情報を交換する。今回は横根が不発。石取根もダメだったようだ。船長の会話によれば沖横根の二人はいい方。そもそも釣果を見せた客が皆無であった。そのためもしかしたら当方が型と数とも竿頭であったような気もする。

 手石港に戻ってから釣り道具の洗浄をする。この船着場は狭い駐車スペースと導入路に辟易としたが、真水を出す蛇口の数が豊富であり、自称・綺麗好きとしてはかなり自由に使わせてもらえるのが有り難い。

 ほかに熱心に道具を洗っている客がいてわたしも彼ほどではないにしてもキーパーやら色々なアイテムを洗わせていただく。チャック部分だけ洗おうかとクルマに立て掛けたロッドケースに水を掛けていたら、その客から、釣り道具の洗浄だけに飽き足らずついに洗車まで始めたんだと誤解されて爆笑されてしまった。

下田のホテルから海に映る月景色

 下田白浜のホテルに戻り、軽く共同浴場の温泉に浸かった後、カペリンを伴い下田に至る手前の定食店へ赴いた。ぐーちょきぱー子も連れるつもりでいたが、テレビを観るのに夢中であった。ぐーちょきの要望で日清カップヌードルシーフードを買って帰ると早速がっついていた。

登る朝日。右手に見えるのは利島(23年1月9日 下田プリンスホテル)

 この日の夜は満月である。ホテルの部屋からは遮るもののない相模灘である。ちょうど正月用に入手し自宅で飲み続けていた神奈川の地酒「相模灘」の濁り生酒をホテルに持参していた。カベリンと杯を重ねバルコニーから砂浜を見下ろす。海の水面に映る月の光は遥か未来までを見通す一縷の光のように思えた。

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