佐伯・深島、五島・古志岐三礁,神奈川・真鶴沖で釣り中の事故

1月末、および2月第一週の週末に各地で釣り中の事故が相次いだ。安否不明の方もいるが、なくなった方には謹んでお悔やみ申し上げる。

平戸の渡船で事故 古志岐三礁で釣り人行方不明 長崎放送

出典=長崎放送

釣りのスポットとして人気がある佐世保市の無人島に、福岡県から釣りに来ていた70代の男性の行方が分からなくなっており、海上保安部などが捜索を続けています。 行方が分からなくなっているのは福岡県那珂川市に住む農業、岩隈正一さん(73)です。 佐世保海上保安部によりますと、岩隈さんは4日午後9時半頃、他の釣り客7人と共に瀬渡し船で平戸市の漁港を出港、岩隈さんを含む2人は出港から約1時間後に宇久島の北東およそ4キロにある『古志岐島』の古志岐三磯で下船し釣りをしていましたが、一緒に降りた男性が5日の朝早く、岩隈さんがいなくなっていることに気づいたということです。 現場には岩隈さんの釣り道具が残ったままになっており、海上保安部では岩隈さんが誤って海に転落したとみて、海と空から捜索を続けています。

長崎放送
出典=長崎放送

 この磯は五島から福岡までのフェリーから見かけたことがある。五島列島有人島最北端である宇久島からさらに北東の場所にある島である。右側が断崖絶壁だが、潮通しはかなり良さそうで、もしここで釣りをすればかなり釣れそうだなという印象を持っていた。この島へ佐世保から渡船が出ていたとは知らなかった。

 平戸から古志岐三磯への渡船はえびす丸あるいはしゅんぷうが対応している。しゅんぷうでは渡船代は古志岐三礁が15000円となっている。

 この島は古志岐三礁とあるとおり3つの岩があるがそれ以外に付近に陸地がないので落ちたら一巻の終わりである。流された人の安否はまだわかっていないが、なんとか生きていて欲しいと思う。

佐伯市の深島沖、磯釣りの男性が溺死 大分合同新聞

5日午前4時20分ごろ、佐伯市蒲江浦の深島沖で、海に浮かんでいた男性を瀬渡し船の船長が引き上げ、119番した。・・・

大分合同新聞

 大分合同新聞より。深島の渡船の客なのかそうでないのかわからないが、渡船の船長が遺体を引き揚げたらしい。地磯で釣りをしていた人が流れて来たのかもしれない。しかしこのような記事でも有料にするというメディア側の考え方がよくわからないが。無料記事にすれば良いのに。

 なお当地の渡船はさすが磯釣り本場の大分だけあり、正福丸、ふかしま丸、真徳丸、三幸丸の4つもある。瀬渡しの料金は6500円または7000円と結構高い。蒲江って昔近くの四浦半島の渡船には行ったことがあるけどこんなに値段したっけな?昔石鯛を釣ったことを思い起こしていた。

 真鶴のミニボート転覆し死亡 神奈川新聞

 神奈川県ではミニボートの転覆で死者が出ている。1月の最終週末の出来事だが掲載する。

29日午前8時20分ごろ、神奈川県真鶴町琴ケ浜沖で、ミニボートが転覆していると近くで釣りをしていた男性から118番通報があった。乗船していた男性2人が海中に投げ出され病院に運ばれた。30日午前7時20分ごろ、ボートを所有する横浜市瀬谷区在住の男性(67)が死亡が確認された。  湘南海上保安署が事故原因や死因を調べている。男性2人のうち、寒川町在住の男性(59)は救命胴衣を着ていたが、死亡した男性は着用していなかったという。  同保安署によると、2人はミニボート(全長約3メートル、幅約1メートル)に乗船し釣りをするため同町琴ケ浜を訪れ、同日午前7時半ごろに出艇。間もなく船内に波が打ち込んできたため、所有者の男性が状況確認のため立ち上がったところ船体がバランスを崩し転覆したという。現場に駆けつけた湯河原消防が発見し、病院に搬送された。

神奈川新聞社

真鶴は相模灘の最奥でもあってのんびりした海で、北西が避けられるからミニボートも操作は容易である。ただしこの前日の土曜日、私は千葉で釣りをしていたが、午後から南の強いうねりが入っていた。事故の日は日曜だがおそらく南のうねりは相当残っていたはずである。

 そのため風は吹いてなくとも波の状況までしっかり考慮に入れてはいなかったか、あるいは外海に出た時にやられたかだ。いずれにしても亡くなられた方はライフジャケットを身につけてなかったということのようで、もしそうであるならば海難事故を回避する基本ができていなかったのだと思う。とはいえ人命は尊い。お悔やみ申し上げる。

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