長尾鼻のアクセスと近況は?
山陰を代表する県である鳥取で随一の釣れる地磯である。場所は鳥取市青谷町。山陰の鳥取県の東部を代表するオシャレーなスタバまである「大都会」である鳥取市にあって、鳥取県中部の中都会である倉吉市からも程近く感覚的には鳥取と倉吉の中間地点にある人気磯釣りスポットである。最近の釣果では11月に入りグレがよく釣れるようになってきた。かごでヒラマサも数釣れている。青物のルアーは苦戦が続いているようだ。
これからの季節、高波や雪の影響で足場が不安定になり、釣り客が海に転落する事故が増える傾向があることから、鳥取海上保安署では注意を呼びかけている。
よく釣れる地磯 坂ノ下 水尻
長尾鼻は、鳥取市で最大規模を誇る一級地磯。船磯港と夏泊港の中間に位置する北に突き出た半島一帯を指す。ここではフカセ、カゴ釣り、ルアーと四季折々様々な魚が狙える場所だ。長尾鼻は、激しい波による侵食でできた崖が続き、多くの種類の魚が釣れることから、磯釣りの人気スポットとして知られている。磯釣り組合なる団体が所管する駐車場があり一日500円で停めることが可能だ。ちゃんとお金を払って停めるようにしよう。この駐車場は長尾鼻の半島のど真ん中にあり、どの地磯へ降りるにもアクセス便利な場所だ。
まずは西側の地磯、水尻と坂ノ下だ。水尻は足元でグレ、遠投でヒラマサ。坂ノ下は遠投で真鯛、足元にグレ チヌがいる。
大本命の「平床」と東側の「大石」
ヒラトコはその名の通り平たいところで、30人ぐらいは収容できる長尾鼻のメインスポットだ。平たい部分から海岸に降りる際は崖になっているが柱上節理のなだらかな岩肌であり降りるのはそこまで難しくはない。だから油断しがちなので注意して降りること。年柄年中グレとチヌ、真鯛が狙える。時期によっては青物も狙えるエリアだ。大石も狙える魚は大体同じ。ヒラマサが岸辺まで寄ってくる夢のある場所だ。
秋から春にかけての落水事故に注意
この通り釣りの魅力溢れる長尾鼻は、鳥取県はもとより磯釣りの釣り場が極端に少ない山陽・姫路方面からも釣り客が押し寄せる。こういう温暖のんびりした地域の人ばかりではないだろうが、他県から来て釣り場で簡単に死なれてしまうケースが散見される。例年、秋から春にかけて高波や雪の影響で岩場が滑りやすくなり釣り客が海に転落する事故が増える傾向がある。21年12月には磯釣りをしていた男性が死亡している。
鳥取海上保安署では、釣りをする人たちに対し天気予報などを確認し、悪天候が予想されるときは釣りを控えること、ライフジャケットを必ず着用すること、安全を確保するために、波が届く場所を避けて釣りをすることなどを呼びかけている。
このほか海上保安署では、長尾鼻に設置されていた海に転落した人を救助するための救命ロープ付きの浮きを、ことし11月に新調したということで、いざというときに活用してほしいとしている。