大阪と三重の邂逅② レギスIIIにアテンダーIIIとカゴスペシャルⅤの噂の真相‥大阪フィッシングショーがまかつ

アテンダーIII の噂の真相

 フィッシングショーOSAKA2023に来場しがまかつブースへ直行している。アテンダーⅡ、まだ現役ですよ!とはがまかつスタッフのA氏である。まだカタログ落ちしてませんから、とのことで複数号数、数本の展示があった。ところが私が釣具のヤマトの福袋で送られてきたファルシオンについては展示なし。いくら福袋とはいえ実質カタログ落ちを売るものなのかね。計算すると価格にして3割引き程度で型落ち品として激安というほどでもなかった。

 上物竿の展示メインはコロナ禍の発売のがま磯スーパープレシードである。丁度大分(熊本?)YouTuberの清ちゃんが近くにいたので、動画の影響もあって私もプレシード買ったんだよと話をしてみると、かなりいい竿でしょう!と答えられた。

 ところでがまかつスタッフ、テスター陣ともにアテンダーIIIについては思いっきり口を濁していた。ただ存在について否定はしていないのでアテンダーIIIは近々発売はされるのである。当日聞いた話を総合すれば、本件開発は鬼才こと松田稔氏というよりも弟子の西森氏と北村氏がおもに担当されているようであり、「もし今(アテンダーIIIの)最終テストなんてしてたら出るのは来年以降でしょうかね〜」なんてことを聞いたので、すでに発売準備段階、出るのは今年の秋となるのではないか??

がま磯インテッサGⅤ

インテッサGⅤを入念にチェックするぐーちょきぱー子と落として壊さないかとひやひやする親。彼女的にはインテッサはナシのようで、その理由はカラーリングが「悪魔っぽい」印象を受けたとのことだ。なんとも不思議なインプレだが、たしかに黒字に赤のリング、浮き上がる青の文字が悪の世界?のようでもあるかな‥まあやっぱりわからない。ちなみにいくつかがま竿を触れた中でぐーちょきぱー子のお気に入りになったロッドは「がま波さぐりR 1号390」である。軽さと細身さが気に入ったようだ。

がま波さぐりR

カゴスペシャルⅤの噂の真相‥

がまかつがま磯カゴアルティメイトスペック

名作といってしまっていいのか、もしかしたら「迷作」になるかもしれないが‥それが、今年発売のがま磯カゴアルティメイトスペック(ベイトモデル)である。ほら!振ってもまったく竿がぶれませんよ!とは先ほどのがまかつA氏である。確かに元竿にブレを防止するM40Xを豊富に織り込み、4番から先もナノアロイとM40 Xの混合を高次元に行いつつカゴ竿としての完成度を飛躍的に高めている。3.5号と4.5号の2展開で、大阪フィッシングショーでは2種類共展示している。

 すぐ比較できるようにしているのか、隣にカゴスペシャル Ⅳ4-62があるので軽く振りふりしてみる。するとはっきり違いがわかる。カゴスペもアルティメイトスペックもブレは起きるがアルティメイトはぶれの収まりが明らかに早いのである。カゴスペシャルⅣは柔らかい印象を受ける(あえて62しか展示してないな)だがアルティメイトはただ硬いのでなく、基本的なしなやかさは保持されているのだ。

 正直なところ元竿に四軸カーボンを採用し竿全体のブレを抑える設計の宇崎日新のロッド「イングラムブラックエディション両軸遠投」のような印象はあるのだが、がまかつアルティメイトは宇崎のような硬さ、細身とはいえないが無理にカーボンを厚く巻いたような印象はいっさいない。なかなか摩訶不思議なロッドである。

 特徴的なのはこの元竿にある逆向きLCガイドである。これが私のイメージからするともうすこし腰高、口径は大きめであるはずが、位置が思ったより低くサイズも小さいのである。A氏によれば「口径が小さいほうがぶれませんから」と言ってたけど果たしてそうだろうか。

 元竿の金リングさほどいやらしくはなくそこはかとなく高級感がある。ところでカゴスペシャルⅤについてだが、がまかつA氏によれば「まあーアルティメイトはカゴスペのように数は出ないでしょうけどカゴ竿新しいのだしたばかりだし、またさらに新しいカゴ竿なんて当面は出ませんよー」なる回答をいただいた。カゴスペシャルⅣ、ポイントでは年末時点で終売扱いだったが本当だろうか?

 これまでの常識を覆すことができるのかどうか。それはカゴスペシャルⅣが2本買える値段だからだ。どこまでスーパーニッチを取れるだろうか。そもそもカゴ釣り師はセコイ人が多い。エサは半日で1.5キロもあれば十分。余れば捨てずに持って帰る人が多い。磯フカセほどの中毒性はカゴ釣りにはない。最高級のカゴスペでも価格は7万円ほどだった。各社ハイエンドは5、6万円、汎用価格のシマノのEV、今はAXだが25000円ぐらいでこれでも十分なのである。

底物竿‥がま石レギスIII

がま石レギスIII ZⅡ ディオガッツオ グランドターナー グランドバーサス 金獅子

 がまかつが意外とがんばっているのががま石で知られる底物竿である。他社は近年格安帯をラインナップしてきているが、がまかつにはレギスシリーズがある。展示をみると3代目、レギスⅢをもう出したのだろうか。レギスはもともと操作性の良いモデルで、Ⅲはガゼ、くわせ、あわせ、遠投の4種類。手持ちを意識しているのか、このなかではガゼが一番柔らかめで細め。個人的にはガゼのしなやかさが気に入った。上位モデルの金獅子やディオガッツオほど食い込み重視の柔らかさはないのだが、操作性はむしろレギスⅢガゼは高そうで使い勝手が良さそう。前作のレギスIIはただただ硬いだけの竿だったが、Ⅲになって使いやすく進化しているのだと感じた。

がま船シリーズ

 人人人だらけのがま磯コーナーに比べると、船竿のがま船は人がまばらであった。がま船はなくさないでほしい。私は初代ライブラの所有者である。船釣りはほぼやってないけれどマゴチをやるために購入したもの。イシモチ釣りで折ってから補償で治して以来使ってない。2回しか出番がないのだ。リニューアルでライブラⅡとなったものの、見た目がほぼ前作と同じ。ラインナップだけ二種類に減ってしまったので寂しいかぎりだ。次へ

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