伊豆半島最南端・神子元島 釣行未遂2 ダイワトーナメントISO2-53HR

 悪夢のような歓迎会をある方法、ちょっとした工夫で脱し、無事帰途に着くことができた。思ったより早く解放されたと感じたのか、生け贄となった別部署社員から少し笑みがあったように思う。とはいえ想定より遅くなった。時間は10時を回っている。私はこの都心部から、朝5時までに南伊豆へ着けるのだろうか。距離にして200km。途中で餌を買わないといけない。これがまた面倒である。自宅冷凍専用庫にはオキアミが一角しかないのだ。渡船屋に混ぜた餌が常備されてればいいとこの時は感じた。いつもは茅ヶ崎烏帽子の撒き餌営業に辟易としているのに。都合がいいやつだ。

 しばらく釣りから遠ざかっていたから、初動が鈍いのだ。

 ウィークデイの勤務中、釣り場はどこにしようか。そればかり気にして風予報をみていた。予報では西風が強く吹いている。土曜日は少しマシだが日曜は爆風である。風がそこまで吹かないなら神津島、式根島、三宅と考えていたが、この予報では最悪、欠航リスクがあった。新しい職場でいきなり欠航で欠勤はヤバい。ヤバいヤツだと思われる。そこで陸路でいける千葉外房か神子元島を考えた。千葉は勝浦で地磯だから疲れる。そのため神子元島にした。

 なぜ離島か神子元島を考えたのだろう。前提として中古であるが16トーナメントiso2-53hrを手に入れていた。キャスティングに16トーナメントの未使用が何本かあって4万円代後半で売られてたが、私が欲しいのは2のHRだった。キャスティング店員に在庫を聞いても、わからないの一点張り。ダイワはモデルチェンジ後は前の商品に冷たいのだ。製造業としてはスタンダードな対応である。それまでだが、そこはがまかつとの違いでありがまかつのいいところである。

 磯竿のトーナメントは20に切り替わったが、なんだか見た目がお下品だ。いい値段なのに風格に欠ける。大島がモデルチェンジし、中身は知らんが見た目は格好良くなった。それに比べて20トーナメントはミドルクラスの意匠に見える。そして2に53の設定はあるもののhrは消えた。hrしたいと思ったら、16トーナメントしかなかった。前所有者は10、15回ほど鵜来や沖ので使ったらしい。ただし穂先補修はないとのことで、あまり期待はしていなかったが、傷もなく綺麗な品物が手元に届いた。

そして、新しく買ったサンラインキーパーバッカンに新しい電池を込めたポンプを装着、ポンプそのものも片方は新品にして、予備竿はがまかつがま磯グレ競技スペシャルⅢ1.5として、ラインは2、3、4号のスプールを用意したのだ。

今回はトーナメントISO2-53HRをメインで使いたかった。そこで神子元へ渡るべくクルマを西へ走らせた。

行きたかったのは本流のある場所。

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