がまかつが、がま磯人気シリーズの新作「アテンダーIII」とみられる予告を自社ホームページトップに流したことは既に触れた。
予告の内容だがこれまた不思議なギミックにあふれていた。
新アテンダー 消えた予告
内容は一度浮かび上がった「Ⅱ」の文字がかき消されるとともに、霞の向こうから「Ⅲ」の文字が現れるというもの。何だか今あるⅡがⅢに生まれ変わるよ!というアナウンスであった。
そのことについて、アテンダーであるとの表示はされてないが、タイミング的にニューボーン・アテンダーとも取れる内容であった。
それから意味深な、知らない人が見たら意味不明な予告をあっさり削除した。何があったのか。
予告の削除と時同じくして、がまかつが公式動画「G World」の最新回を更新した。アップは7月5日。西森テスターによる沖ノ島釣行である。狙いは尾長。
で、西森氏がプロトロッドを振っている。なぜにプロトを使うのか。
松田稔が監修しない新アテンダー
そしてそれがいったいなんなのかである。察しのいい人はすぐにわかる。
西森氏からは「松田稔氏が作ったロッドをぼくら(西森、北村さんら)が引き継いだ」といったセリフがある。松田さん監修ロッドは数多あれど、場所は沖ノ島で尾長。
これはもはやアテンダーでしかない。
アテンダーⅢは松田稔さん「引退後」を見越して世に出す旗艦商品なのだ。
西森氏は「メーカーからはあまりプロトを出さないようにいわれてるんだけど」と言葉を継ぐ。本来はあまり見せないようにしてるんだけど今回はあえて見せた。もはや公然の秘密であるからそのようにしたのである。
尾長狙いは2号の時代ではない??
イズスミに苦戦した西森氏だがロケ2日目にして50に迫る尾長を釣り上げる。そこで使用されてきる竿の号数である。
1.75号なのだ。初代アテンダーで沖ノ島ウグル島海域での基準は2.25号であった。この海域の尾長に照準をしぼり開発したのが初代アテンダー2.25であった。
それから時はすぎて素材が進化。2011年発売のアテンダーⅡでは同海域の尾長の標準設定は2.25号ではなく2号となった。その理由について問われた松田氏は、アテンダーⅡは初代に比べて「素材が良くなり強くなったから」と述べた。
ではアテンダーIIIではさらに「強く」なったのだろうか?西森氏は「竿の曲がりを見てほしい」と何度もメッセージを発している。純粋に細目で曲がりがわかりやすいから1.75をみてほしいだけなのか、新生アテンダーのメインが1.75を想定しているのか。そこまではわからない。
尾長の標準を1.75とするならば、がまかつは一歩先の世界へ足を踏み入れようとしている。私たちはその時代の変化をいま目の当たりにしようとしているのかもしれない。