4月から8月までは早朝の公園で体力づくりを行っていたが9月以降は大した運動はしていない。そこで久しぶりにスポーツクラブへ行った。だが本当の目的は運動だったのだろうか?結局は風呂が好きなのだ。軽くストレッチとジムをやってとっとと風呂へ。ここはサウナが付いていて初めて中へ入ると思ったよりスペースが広くていい。サウナにテレビがついてないのも嬉しい。こういう静かな空間が好きだ。
まだ朝方で綺麗な状態の風呂へ入っていると、70代ぐらいの元気そうな爺さんと60代くらいの普通の爺さんの二人づれがきた。70代は話から自営業者の代表者という感じがした。結構な年齢だがまだ現役で仕事をされているような雰囲気がある。一方で60代の方は普通に定年で引退したどこにでもいそうなおっさんである。ところで会話の内容に引き込まれた。なぜかといえば釣りだったからである。
少し日焼けしてがっしりとした体格の爺である。でかいというのはその腕の振り方から見るとメーターオーバーである笑
調布飛行場といえばセスナであり、放送中の朝ドラ「舞い上がれ!」でもセスナが出てきているので、要するに10人ぐらいが乗れるような小型の飛行機なのである。ちょうど主人公が就職が決まったような話に進んでいるけど、長崎の離島航路の航空会社とかなんだろうか?そうなると調布飛行場の新中央航空とキャラが似ているような気もする。
しかしこんな都心のサウナの風呂場で神津島という話自体に驚きとともに耳を傾けた。おそらく60定年おっさんは退職して暇を持て余している。加えて何かをやろうという強い動機もない。その一方で現役で仕事に取り組み趣味にも熱心な70爺は彼を仲間として誘っているのかもしれない。ところで70爺のいう通り飛行機は1万円で乗れるのか?補足すると料金はこうなっている。
1万円で乗るにはかなり条件が厳しいので、おそらく離島住民でもなんでもないこの70爺は正規料金が取られているはずである。そして話は続く。
補足すると、クーラー満杯でもおそらく超過料金を支払えば載せてくれるとは思うが手荷物が増えるのが面倒くさいのであろう。なるべく手荷物を増やさずに釣りへ出かける、面倒くささから避けるタイプの釣り人である。爺さんなら分かるけれど若いやつでも手ぶら系釣り師はいる。釣りとは本来面倒臭いもので、それをしない、お仕着せが快適というタイプの人とは私は話が合わなさそうである。
そして宿代である。この爺さんは宿を取らないが知り合いの家に泊まるのだから島的には何の問題もない。どう知り合ったのか考えた。おそらく仕事の絡みなんだろう。70爺は明らかに現場系の仕事だ。電気工事かわからんが地域の工事屋さんか何かで神津島の知り合いに仕事で関わっているのだ。島の知り合いの仕事のメンテナンスを月1でやって島へ行けば釣りを楽しんでいるのだ。
この日の収穫は飛行機代が思ったよりも安いということがわかったこと。45分で着くのなら船の倍ぐらいのコストなら全然アリだ。駐車場も1日1000円と安い。チャチャっと車で調布の飛行場に泊めてセスナに乗り込み、神津島や三宅で釣りしてチャチャっと帰ってくる。しかも
ほぼ毎日就航しているどころか、1日あたり2ないし3便も飛んでいるのである。こんなに密なダイヤであることに驚いた。
伊豆七島をセスナで旅したいという人は新中央航空HPをご覧ください。