細すぎてある種の違和感 EVAグリップに賛否両論 ダイワ大島フレイムホーク 1.25 53

コロナ禍もあり磯竿の新商品が各社とも大したことがない。そのなかであえてこの秋発売で注目しているのはダイワの大島のモデルチェンジ。その名も「大島フレイムホーク」ー直訳で炎の鷹?かな。田舎の草野球チームのようなネーミングである。そもそもダイワのロングセラーである大島シリーズとはなんなのか。

 長年出てる竿で、磯釣りするならまずこれ買っておけば失敗はない。そんな立ち位置が大島だ。見た目は黒一色で地味なエントリーロッドというイメージ。中身はそれなりにしっかりしている感じ。それがモデルチェンジで名前も見た目も派手になった。

Evaグリップ

特徴はまずその目を引くカラーリングだ。オレンジを基調とした赤の模様がフレイムでホークみたいなのかもしれない。安っぽくなりがちな色使いだが、そこまで、ちゃちくも見えない。以前の黒主体の大島とははっきりと異なる点だ。

 エントリーモデルの磯竿の元竿は装飾もなくリールシートも地味なのが一般的だが、フレイムホークはEVAセパレートグリップだ。グリップは竿尻だけでなく、リールシート上にもあるということだ。両腕で耐えることができるということだろうか。

竿尻にもEva

 そしてオールチタンガイドで、ガイド合わせマークも入っている。それで価格は3万円台後半に抑えた。生産国は中国。よく生産できたなと感心する。この価格帯だと大抵太いのだが、フレイムホークで注目すべきは竿の細さだ。例えば一万円高いがま磯アルデナの1.25 53と比較すればすぐわかる。アルデナは太いのだ。

アルデナ。元竿は23.2ミリ

 かたやフレイムホークは17ミリでアルデナより5ミリも細い。釣具店店員にとって初心者にも薦めやすい商品に仕上がった。ベテランにとっても、たまに出番のある太号数需要に応えられそうだ。

大島フレイムホークは元径17.6ミリ.

 ただし気になるのは穂先で、当方がチェックした1.25号だが耐久性は大丈夫だろうか。細すぎて気になった。あまり品質に優れない、問屋物のようにすぐ折れそうな頼りない細さなのだ。加えて穂先の性能。これについてはあまり鋭敏な印象をうけない。

 伸ばして振ってみた印象。ボヨンボヨンとしている。トーナメントだと軽くてぴんしゃん、メガディスはそれよりも鈍い感じがするが、フレイムホークほさらに鈍感な感じだ。ピンともシャンともしていない。そしてやや持ち重りする。

 がまかつでいうとアルデナの原型になったモデル エリネスに近い印象かな。でもエリネスは太かった。フレイムホークの細さはやはり強く印象的だ。

そして関心の向きはグリップのスポンジ。だがこれは問題ないだろう。そもそも釣りの最中、指は刺餌に触るくらいだ。これがかご釣りのサオならばEVAは気になるところだが。
そしてメンテナンスのところ。釣行後にぬるま湯で洗えば、スポンジ穴から汚れが取れるのでむしろ綺麗になるはすだ。そしてラバー巻きグリップに比べれば経年劣化しにくい。

ものは試しに1.5号とか3号とか、持ってない号数を埋める目的で検討してみるのもいいかもしれない。

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