田子沖磯釣行1・深まる秋に「青根」マスターモデル口太MH

 

 翌朝は3時に起きて松崎の宿を経つ。温泉に食事お酒と堪能した。宿のホスピタリティも良かったし普段は車中泊だからかなりの贅沢をさせていただいた。田子港までは北へ国道を車で15分くらいである。昨日は飲み物も食べ物も用意しておらず気温が上がった堤防で辛い思いをしたので、今回はセブンに寄っておにぎりと焼きそばパンと紙パックのジャスミン茶を購入したので体制は盤石である。渡船はまた同じ万集丸である。まだ暗い港に到着すると土曜日に比べて人の数は半分ぐらいの25人ぐらいである。駐車場も岸壁そばに難なく止められてラッキー。岸壁からちょっと離れると砂利のスペースとなってそれがソフトにきついのである。そして客層である。昨日とは異なりライトカップルはいらっしゃったがファミリーはゼロ。おそらく週末のライト層にとってのお出かけは土曜日がピークなのである。

 釣り以外の別のエンタメ、例えば海水浴でもしない限り日帰りなんだろう。釣りだけで泊まりはガチ勢でなければ多分きつい。昨日の横浜のシティスタイルのカップルさんから、明日は磯へ行くと伝えたところ大変に驚かれた。私にとっては西伊豆くんだりまでやってきて沖堤防で日帰りなんて勿体ないと思ったので逆に驚いた。というかこの点が辛うじて神奈川と都内の差である。神奈川は伊豆の隣県である。隣と言ったが伊豆箱根という県跨ぎなのに不思議と違和感のない単語もあるぐらいだから実質地元だと思っているだろう。都県境は多摩川だがこの川が想像以上に広いのだ。自宅から田子までは170キロ。横浜シティさんの場合は彼らのお住まいから田子まで100キロ前後だろう。

 話を元に戻すと日曜日の客はガチ磯勢が7割ほどおり、薄闇に浮かぶトーナメントやネクサスやがま磯やサンラインの集団を見ると半グレか非合法組織の構成員の集会のようで圧巻である。というか3割くらいいるライト層が浮いて見える。釣りメーカーも磯分野でがち感を和らげるアパレルを展開した方が今後の磯釣りジャンルのためにはいいかと思う。投げ釣りは大したガチアパレルもないくせになぜ磯釣りだげ妙な進化を遂げたのだろうか??

 

 0717渡礁。この日船長に上げていただいた場所は、初めてなのだがどこか見覚えのある場所であった。これが青根である。がまかつの番組だか動画でこの場所を観た記憶がある。確かグレ競技スペシャル4の宣伝動画だったかな?昨日沖堤防でイサキ氏と会話をしていた中で、この方はカゴ釣りをしていたが冬になれば沖磯へ渡るってメジナ釣りをするという。会話の中で出てきた代表的な磯の名前に「青根」というのがあったのだ。磯の名前は上がってからスマホで調べた。万集丸Hpには大雑把な地図しかないのでこれではわからないのだが、一個一個検索に掛けて調べた。

田子島 青根
田子島 青根

 青根は田子島の北に位置する。まず用意したタックルは以下。

  • トーナメント2号53 HR
  • トーナメント3000SH
  • 道糸サンライン2号 ハリス旧ブイハード2.25号
  • ウキ エイジア0アルファ

 2号のトーナメントは以前中古で購入したものとなる。さすがに2号はいらんだろうと思ったが状態確認のため使用することとしたのだ。

 足元にコマセを巻く。すると餌取りが大量によってくる。熱帯魚が混じっている。こうした小魚の中に少し大きな魚が蠢いているのが見える。そこに目掛けて刺し餌が落ちていくよう、ウキの浮力とガンダマを調整する。0αでガンダマG5をつけて少し沈めてみたが馴染む前に餌が取られる。そこでBに替えてガンダマを増やしてみる。するとこの時期定番の毒魚がかかる。

アイゴ。高水温時期の定番外道

 潮はじんわり右から左へ流れていく。今度は棚を少し深くしてウキをどんどん沈む設定にしてみる。すると今度は30弱のヒメジがかかる。これは完全に底まで入っているな。フレンチの高級食材らしいからキーパーにいれる。

 写真ではわかりにくいが背後から太陽が上がってきており、でも高い岩で影になっており海面は暗くてわかりにくい。ただ足元にハエ根と言えばいいのか、でっかい岩が沖に向かっていくつもゴロゴロしているのがうっすら確認できる。そしてどんどん明るくなってきてこの磯が西伊豆にしてはかなり浅い場所であるということを認識する。名礁かもしれんがこの時期この時間は餌取りパラダイスに間違いない。

 メジナらしき陰がコマセを食んでいるのは確認できる。しかし使っているトーナメント2号の反発が強く、2発バラしてしまった。何がかかったのかはわからない。が、多分アイコだと思う。そこでタックルチェンジ。ちょうど9時の潮止まりだ。がま磯マスターモデル口太M Hにしてラインは2号のまま、ハリスは1.75を忘れたので1.5号にする。細タックルでバランスは良好だ。

 したら今度は熱帯魚が掛かる。ハリも小さくしたからだが。潮は今度は右に流れ出した。弱い弱い潮だ。さらにまたバリがかかる。25〜37くらいの良型を何枚か釣った。マスター口太でもしっかり浮かせることができた。竿の性能は確かだということは確認できたがメジナの存在ははっきりとは確認できず疲れた私は磯にしゃがみ込んでいた。なにしろ上がりは夕方なのだ。この餌取りが消えるまでは調整が必要だ。

 まだ上物やるには時期が早すぎたか。堤防のイサキ氏の言葉を思い返していた。

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