東伊豆の堤防にてファミリーフィッシング フグに取り囲まれた堤防で何とか30グレ1尾
伊豆半島・東伊豆の堤防

 少し間が空いたが寄稿する。1月初旬、下田の高級(?)リゾートホテルに連泊し3日目となるこの日の朝、早々に片付けをして宿を後にする。この日は連休最終日であり一路、東京へ帰らねばならない。そこで帰る前にファミリーフィッシングをして、スーパー銭湯にでも立ち寄りながらゆっくり帰ろうと考えた。でいつもの西伊豆という考えも浮かんだのだが、どうもこの日のお昼から強烈な西風が吹く予報となっていた。そのため南伊豆の東向きエリアの堤防なども探したのだが、どうも戻るということに前向きな感じがしない。そのため東伊豆の川奈・いるか浜堤防を目指すことにした。

 ところで持ってきた釣具を全てではないがそれなりのボリュームを室内に持ち込んでいた。広い部屋で釣具を並べて酒を飲む。この世の贅沢をそこですべて実践していた。釣具の持ち込みを嫌がる宿泊施設は多い。それは餌釣りの難しいところであるが手持ちの道具でクロスやカーペットなどを汚される可能性があるからだ。

 だが私は気狂いなほどの綺麗好きである。室内は一切汚してはいない。もちろん臭いも残してはないはずだ。なぜなら汚れた道具は持ち込んでいないからだ。すべて洗浄済み乾燥済みのモノである。

 ただし持ち込みを断っているのはふつうの宿だけでなく釣り宿でもNGにしてたりする。プライドを問いたいがそれで本当に釣り客を迎えられているという自覚があるのだろうか?外や別の収納場所に高級な釣具を置くとして、それが盗まれたらどうするのやらと思ってしまう。だからあまり小煩く道具のことをいう宿は敬遠している。

 川奈を目指すということで、海沿いの国道の進路を北に取る。だが川奈である必要性もない。東向きならどこでもいいのだ。それで途中東伊豆で道路から見えた堤防にチラッと人がいるのが見えので

 そこをずんずん突き進んでみる。すると遠投磯竿の4号くらいでぶっ込み釣りをする老齢カップルの釣り人が。ごつい枝ばりの仕掛けにアサリをつけて、20号ぐらいの重りの胴付きだった。ほうほう、そういう釣り方もありですな。ちょうど潮止まり1時間前、彼らはそれなりにかたの良いカワハギや50センチに迫る赤のブダイを釣り上げてご満悦の様子だった。

 カベリンとグーチョキパー子もぶっこみである。だが枝ばり仕掛けや20号とかの重さの錘は持っていない。ホリデー磯2号にライン2号、2号程度の錘をつけたウルトラライトぶっ込みタックルをカペリンとぐーちょきぱー子に提供する。だがこの風だと糸ふけが出てしまう。取り扱いには慣れが必要でカペリンらは苦戦していた。

 するとハリスを切られる。これはきっとフグだろうと確信。実際にフグを釣り上げてご満悦のグーチョキパー子。しかし時間と共に潮がまったく流れなくなりフグすら食わなくなった。隣の老夫婦はお先に と言ってどこかへ帰ってしまった。

 しばらく動かずしばし休憩。するとギャラリーが湧いてくる。近くの宿の宿泊者だろうか。復活して仕掛けを再チェック。すこしでも潮に動きがあるのは沖である。そこで20mほど遠投し、左から右へ流れる潮筋を捉える。コマセを正確にキャストし待つと

 メジナである。するとおじさん複数が駆け寄ってきて、おおこれ30あるよみたいな話で盛り上がっている。私は瞬間的に28くらいかなと思ったが、おじさん複数が異口同音に30あるよ!とのことだったのでまああるんだろう。

 風は追い風なのだがカペリンの仕掛けが絡んでしまう。あまりに軽いタックルなので仕掛けの扱いが難しいのだ。しかもコマセをまけばいいのだが風もあってうまくコントロールができず、エサに飛びつくのは小メジナぐらいである。

 カペリンは飽きてしまって傍に座り込んでしまった。グーチョキパー子は釣りをやっていたがコマセぶちこみに執着しているだけで釣果には繋がらない。まあ真冬にファミリーフィッシングはただつらいだけか。どうせやるならサカナの活性の高い5月後半から梅雨時、夏の終わりから晩秋、冬の入り口にかけてまでにしましょう。

 カペリンが御殿場プレミアムアウトレットに立ち寄りたいということで、温泉には寄らず無理やり伊豆中央道に分け入るように入り、天城越えして沼津長泉ICから御殿場を経由、夜も更けた時間帯に帰還を果たした。

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