式根島の堤防で家族で釣り
ファミリーフィッシングと大タイトルを作っていながらこれまで家族の釣りのようなことを何もやっていなかった。その理由は離島特有の強い風が吹いていたことと、行きの船でカペリンとぐーちょきぱー子がグロッキーになってしまっていたからだった。式根島2日目は夜明けまでは西風が強かったものの、朝になってかなり落ち着いてきた様子。この状況なら桟橋の赤灯側ならできるかもしれないと判断した。
ゆっくり朝食を終えて1030に野伏桟橋に到着。西側に壁があって強風が避けられる赤灯に向かった。
その考えは他の釣り人も同じ。すでに大家族の先客がきており赤灯カドは取られていた。そのため隣に入った。この場所の角は連絡船と漁船がひっきりなしに通るので足元以外の釣りはやりにくい。そのためカドには拘ってはいなかったからそれでよかった。
ぐーちょきぱー子とカペリンのタックルを用意する。カペリン得意の落とし込みタックル離島用である。詳細は以下。
- シマノアドバンスショート3-300 およびシマノホリデー磯2号400
- タカミヤのオリジナルの小型スピニングリール およびシマノナスキーC3000
- いずれもナイロンライン2号くらい、ハリスの上に0.8号鉛、ハリス2号15センチくらい、ハリ7号くらい
- エサはシーフードミックス
いつもの落とし込みタックルである。錘は少し重さがあるが風の抵抗を考えればこれでいいだろう。イカやタコやら適当に落とせばなんか釣れるでしょう。
わたしは連れ添いの二人の釣りをみながらのんびりカゴでもやろうかと思っていた。赤灯カドに入った彼ら大家族集団のテリトリーを確認した上で少し左にずれてソーシャルディスタンスを取ったつもりだった。
そのように気を遣ったら隙間に割り込んできた人達がいた。先客に対して間に入りますとかそのような一言すらない。離島まで来てなぜこんなに密接せねばならぬのか。もっと広く使ってくれよと思ったがあちらもファミリーフィッシングのようであり家族対家族であまり軋轢を起こす気はなかった。
少し様子を見ていたら彼らもカゴ釣りを始めてしまった。右に入った彼らは思い切り左にラインをふかせているのですぐに絡んでしまう。息子さんが解きにくる。イライラが募った。
ところでわたし自身カゴ釣りのための竿受けを宿に忘れてきてしまい、色々手間が掛かるフローとなったのでカゴ竿はすぐに畳むことにした。
さっそくカペリンが掛ける。思いっきりホリデー磯2号をぶん曲げる。イズスミかなんかか?と思ったら石垣フグ。写真撮り忘れたが目が可愛いさかなである。エサはイカを細かく切ったものであった。
そしてぐーちょきぱー子もつづく。ベールを下ろして投げる動作を教えるとすぐに身につけて一人で動作を完璧にこなせるようになっていた。
釣れたのはスズメダイである。この魚がかなり群れている。シーフードミックスでじゅうぶん釣れる。このほか熱帯系の魚がたくさんいて、エサが落ちる間に彼らがつつくのでなかなか釣りにならない。
ぐーちょきぱー子は続けてハコフグ。餌つけから投入、合わせまで完璧に決めこの子が一人で全て完結できた瞬間を見届けることができた。
冬のタカベは刺身でいける
わたしの方はフカセを開始する。昨日のタックルを、竿だけトーナメント2号HRに替えて望む。錘を軽めにしてふわふわとつけ餌を落とすようにすると
タカベである。サイズは25センチくらいだろうか?このサイズが足元に群れている。タカベは連発する。カペリンが風で赤いリールがバックラしたのを治すサポートをしていると向こうからぐーちょきぱー子の助けを呼ぶ声。何かを掛けて竿を曲げている。すぐ駆け寄ったがバラした。魚は見えなかった。いったい何だったのだろう。
気を取り直して堤防フカセ。1600撤収を宿に伝えてラスト一投と決めたところで意地の尾長。30あるかないか?離島としてはもちろん小さいが赤灯ではメジナはゼロなので貴重な一尾であった。
この後夕まづめであたりが増えそうだったがカペリンがあまりに寒そうにしており宿へ向かった。カペリンはもう釣りは金輪際辞めるとまで言い出したので少し険悪な空気になった。
堤防に飛び散ったこませを流そうとキーパーを傾けて海水を流したところ、この尾長も外に飛び出して海へ帰っていかれた。宿に持ち帰って刺身にしてもらおうとカペリンは思っていたらしく酷く気落ちしていた。この人尾長の刺身好きだったかしら?タカベがあるからこれを出して貰えば良いんじゃないかと声を掛けた。
宿にはタカベ二枚を刺身にしていただくお願いをした。昨夜宿で出していただいた刺身は魚種の関係で受け付けられず多くを残したからである。冬のタカベは脂が抜けてまずいとされるが、この刺身は非常に美味い。この時点では美味い美味いとパクパク食べたのだったが、後日かなり高度なお願いをしていたことに気がつかされた。次の日最終日ということで釣れたタカベを自宅へ持ち帰り刺身にしたが、細かい骨が取れきれず宿の人は流石はプロと唸ったのだった。
町営温泉「憩いの湯」でついにあのタカノハの人と接触
少し時間を戻し、食事を取る前に昨日とほぼ同じタイミングで町営温泉憩いの湯へ皆で向かった。わたしはこの式根特有の塩湯は肌に染みるのでそこまで好みではないが、寒さに震えるカペリンが行きたがるので2日続けて同行したのだった。そうしたらまたタカノハステッカーのお二人がいらっしゃった。ここは声を掛けてみようと話しかけたところ、気さくに対応いただいた。
初日は「サイマネ」に乗り、この日は「ガンビー」だったそうだ。渡船客は2日とも彼ら2人だけ。ガンビーでは45オーバーの尾長をはじめ40オーバーを10枚以上上げたという。このタカノハさんは最近はブログの更新はやめてInstagramへ移行したとのことで後ほど検索して見つけお礼のメッセージを添えた。ところでタカノハさんのインスタに上がっていた釣果に驚いたとともに、当日の動画までアップされていた。早く編集作業を行っていることにも驚いた。素早く編集できる楽なアプリでもあるのだろうか?
翌日が最終日となる。風はそこまで吹かないから出船の1130まで堤防でカゴをやろう。
明日は朝6時に堤防へ向かい、そのまま釣りして宿には戻らず船に乗る。そのため帰り支度をしてから床についた。