1月、久しぶりに仲間から誘いがあり千葉県外房の太海へ向かった。太海の沖磯での釣りは2年ぶりである。前回の太海は流れない潮に苦戦して大貧果であったことを思い出していた。太海の名礁である「コジマ」なら40センチオーバーも出るし真鯛も良型に恵まれるが、地方(じかた)はそう大して釣れないだろう。
釣りという趣味は精神の趣味である。心に余裕がないと釣りをやろうというある種の無駄を親しむような気持ちになれないのである。仕事であるとか経済的な余裕がある程度なければ釣りは楽しめない。
例えば小生はジブリ的職場を離れ仕事の仕方、頭の使い方、求められる成果物のあり方、立場のような部分でかなりのギャップがありでなかなか思うような成果が出せず、精神的に参ってはいないが気持ちは日々フラフラしており、あまり釣りへという気が起きなかった。だが仲間の誘いであり断るとあまり宜しくないので時間に間に合うように現地へ向かった。
時間は深夜であり有料道路はアクアラインのみとして館山道は使わない。そのため木更津・亀田インターで降りて下道で太海まで向かうのだが、その道すがら釣具店を発見した。まだオープンしたばかりのようで建物は真新しい。
店の名前は「Tポート」これは大阪の湾岸地区にある釣具店である。パッと見て目につくのは生の餌の数である。この豊富さは千葉にはないものだ。取材と伝えて深夜の店内を撮影させてもらった。
今回使うエサは伊豆で使った残りがあったのでバッカンに入れて屋内で解凍済みである。そのためオキアミブロックは購入しなかったが値段はかなりの安値である。この金額に別途消費税だったかもしれないが、それでも850円ほどとなる。店員によればこのオキアミは関西と同じ値段にしているという。今度余裕があればまとめて購入するかもしれない。エサはマルキューの付餌を1000円分購入した。
そうこうしているうちに太海へ到着。駐車場にクルマを止めて仮眠していたら仲間にドアノックされて起きた。この写真は出船前の状況だが、風は北風が吹いている状況。
小島には4名までが乗れるが、仲間の人数は総勢で6名であった。そこで3名3名に別れましょうという事で、ジャンケンで勝った3名までが小島、残り3名はアマゴイという事になった。じゃーんけーんぽい 負けてアマゴイに。水深があって良さげな磯だが私は苦手である。これまでこの磯で釣れたことがないのだ。
アマゴイに乗ったのは仲間3人とフリーの方お二人の計5人。そのなかでじゃんけんをして釣り座決めを行った。私は二番となり先端に陣取ることができた。コジマ向かいである。潮はよく動くし先日真鯛がでたという。だがよく晴れた天気と裏腹に私の心は曇っていた。タックルは適当にウキB、サイズはL、ハリスは2号でフタヒロ、ウキ下4尋、みたいに決めつけでかかってしまい、その後ほぼ仕掛けを変更することはなかった。はやく時間が過ぎて欲しいと思ってしまっていた。