(中日新聞)コロナで釣りはご遠慮を 尾鷲市三木浦町

町外からの釣り客に対し、自粛を呼び掛ける立て看板=尾鷲市三木浦町で

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、尾鷲市三木浦町の住民らが十四日、町外からの釣り客に対し、当面の間は三木浦町での釣りの自粛を求める呼び掛けを始めた。

 同町は人口約五百人の漁村で、六十五歳以上が六割近くを占める。賀田湾に面していることから、年間を通して町外から多くの釣り客が訪れる。

 町内会長の上村紀美男さん(77)によると、県が独自に出した「感染拡大阻止緊急宣言」以降、初の週末となった十一、十二の両日は町外からの釣り客が急増したという。海沿いの道に県外ナンバーの車が多く止まり、堤防から釣りを楽しむ家族連れらを多く見掛けた。

 町内会や三重外湾漁協三木浦事業所などは十三日に役員会議を開催。「町内は高齢者が多い。もし、新型コロナウイルスが持ち込まれたら大変」として、町外の釣り客に向け、当面の間の自粛を求める立て看板の設置を決めた。

 十四日は、町内三カ所ほどに手作りの看板を立て、ラミネート加工を施したビラ六枚ほども町内各地に張り出した。上村さんは「感染拡大が収まるまで、町外の方には町内での釣りをご遠慮願いたい」と話している。

 (木村汐里)

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