「ホームでの借りをホームで返す」
船に揺られて10分余り。烏帽子群島へと到着
そして荷物の受け渡しをして、三々五々、釣り座へむかう
わたしが釣り座を構えたのは、西側で50m沖に小島が浮かぶ海峡向い
そこのワンドのところ
ここの海峡は深さがあって本流が通すような場所ではなく
比較的浅くて根が点在していて速くはなく程よく潮が通す場所
ここは本流のグレというのはいない(ような気がする)
沖に点在する根に潜んでいるかというとそうでもなく
みな際下でのんびりしているみたいだ
ここのワンドにはまさにこうした磯魚たちがいらっしゃる
(沖からみた上礁した場所付近)
際はえぐれていてえぐれの中にグレがいて
その付近をチヌが回遊してくる
少し沖に投げてもボラが遊びに来るだけである
つまり根際の引っ張りあいということになる
私は烏帽子群礁では少し特殊なタックルで臨む
きょうは
ロッド:がまかつマスターモデル尾長H53
リール:インパルト3000
ミチイト:東亜ストリング工業 レグロン2.5号
ハリス:シーガーエース2.25~3号
針:グレバリ7~9号
ウキ&ナマリ:キザクラレッツ負荷0、ガン玉G2、G5
ウキ下:1.5ヒロ
高知の沖ノ島のようなデカタックルである
マスターモデルは腰の強さがこのみ
根から引っ張り上げるには2号以上の竿がいいだろうという判断
1号そこらで本来はいいはずだが、際に潜られるリスク考えるとどうなのかな
烏帽子全ての磯で大体共通する特徴として
磯全体は低くてチャランボーが必須
ない場合はバッカンやコマセは流されることを覚悟してやることになる
さて
釣り座を準備しようとするが、きょうは大潮でしかもあいにく満潮であった
そのとき
「ざっぱーん」
下半身全体に波を被った
ズボンの裾をインしていた長靴内部に水進入
しょっぱなから水浸し 運がないわ
私よりさらに釣り座が低い隣の釣りびとを観察する
彼はタックル準備どころではなくバッカンが流れされないようひたすら必死である
もはや釣りどころじゃない、そんなストレスから逃れるための新兵器を
今回は用意してきた
釣研のシステムスタンドである
釣りビジョンなんかの釣り番組で和歌山の和深や上五島の磯なんかで
これが使われているのを観ていぜんから気にはなっていた
聞くと釣研のベストセラー商品であるらしい
地味なアイテムではあるが、これにバッカンをセットするとその効果はてきめんであった
スタンドに載せたものが直接波で洗われない限り
脚の間を波がただ抜けていくだけである
付近にいる他の釣りびとが退散しているなかで
私はひたすら自分の釣りに集中できた
このことが良い結果をもたらすことになる
(写真は干潮後、別磯で撮影)
釣り開始は6時半。
ワンドにコマセを撒き、それが引かれ潮に乗って沖へ払いだされる
先日の真鶴と似たような状況だ
そして7時。思ったより早いタイミングで結果は訪れた
(その4へつづく)