ダイワが遠投磯竿に「短竿」ラインナップ!がまかつ汐来坊IIIとダイワ波濤どっちがいいか シマノ磯遠投AXは?

人気のエントリーモデル磯竿のダイワ波濤にライトな取り回しを意識した全長450センチの遠投モデルが加わった。3号と4号(3-45遠投・N、4-45遠投・N)の2展開で10月より発売中。大手竿メーカーで4.5mの遠投磯竿はがまかつの「汐来坊III」(がまいそ ちょうらいぼうスリー)しかない。この汐来坊IIIとの比較をレビューする。

そもそも遠投磯竿になぜ4.5mがいるの?

遠投磯竿は目的は遠投なんだからなんでもかんでも長い竿がいい!ということでは決してなくて、あえて4.5mというサイズにすることでライト感覚で遠投を楽しめるタイプとしているのだ。450という全長は取り回しの良さだけでなく、しっかりカゴの遠投ができる丁度いい長さの設定だ。しかもカゴ釣りだけに限らず、波止での遠投サビキや太刀魚狙い、ヤエン釣りや青物狙いの泳がせ釣りもなんでもござれ。これ一本あれば波止のあらゆる釣りに対応が可能だ。なんでもやるなら530や500よりも450くらいが扱いやすいというユーザーもいるはずだ。とくに女性や子供、シニアにとっては重宝する長さではないか?

ダイワ波濤‥誰にでも投げやすい遠投設計

 ダイワを代表するハイパフォーマンスモデルだ。遊動Kガイド搭載により、糸絡みを減少。振り抜きやすいバランスを維持しながら、全体的にパワーのある使用感へと進化させた。これにより遠投性能の向上はもちろん、大物とのファイトにおいても優位に立つことができる。

ダイワのネジレ防止機構 X45

 パワー、操作性に革命をもたらすネジレ防止の最適構造として X45を採用。従来構造(竿先に対して0°、90°)に、DAIWA独自のバイアスクロス(±45°に斜行したカーボン繊維等)を巻くことで、ネジレを防ぎ、パワー・操作性・感度を飛躍的に向上させた。

ダイワ独自のカーボン素材HVF[エイチブイエフ]

ロッド性能に最も影響を与えるカーボンシートにおいて、ダイワはカーボン繊維そのものの高弾性化はもちろん、カーボン繊維を取りまとめる接着剤的な樹脂(レジン)量に着目。贅肉とも言えるレジンの量を減らして代わりにカーボン繊維の密度を高めた「高密度HVFカーボン」はより筋肉質でパワフル。粘りや強度を重視した竿に最適な素材となっている。

その他の機能・仕様

  • チューブラー穂先
  • ダイワオリジナルパイプシート
  • 遊動Kガイド(遠投モデル)
  • ガイド合わせマーク
  • 竿袋

ダイワ波濤 3-45遠投・N スペック

標準全長:4.50m
継数:5本
仕舞寸法:105cm
標準自重:292g
先径:1.8mm
元径:25.6mm
錘負荷:5〜10号
適合ハリス:3〜7号
カーボン含有率:99%

4.5mで先行する がまかつ汐来坊III

 大手メーカーの遠投磯竿のラインナップには450というサイズは、がまかつの汐来坊IIIのMHぐらいしかない。MHは3号設定である。そのため4号が欲しい人は波濤3-45遠投・Nをチョイスすることになるだろう。

 汐来坊は既に3作目で前作の汐来坊IIはどういうわけだか発売期間ががまかつにしてはえらい短かった。なにか製品に欠陥があったのか。そういうトラブルではなく発売したらコロナに差し掛かったタイミングでIIIにしたのか。なおIIからIIIへの一番の改良点としては、竿先の持ち重り感を極力払拭し、重心を手前にもってくることで、より快適な操作性を実現していること。リールシートはスクリュータイプを採用している。

遠投MH (汐来坊III

遠投竿の3号クラスのパワー設定で、様々な遠投釣法に対応する。対象魚はサヨリ、大アジ、大サバ、イサキ、真鯛、小型青物等幅広く対応する。

標準自重は280g

仕舞い寸法ほ110.0センチ

素材比率はC 98.0 G2.0

錘は5〜15号

ハリスは3〜8号まで対応。価格は44000円。

 参考までに遠投Hは‥

 3.5号クラスのパワー設定。しっかりとカゴを振り切れるパワーを持たせつつ、竿先を軽量化していますので、軽快に遠投釣りが楽しめます。胴のパワーで大型の青物までしっかり対応します。

 がま磯 汐来防シリーズは3作目。一作目の初代は日本製で二代目以降は中国製となっている。インプレとしては値段の割にもっさりした安っぽい感じである。

 なおシマノの遠投竿「磯遠投A X」には450の設定がいまのところない。おそらくダイワに追随して4.5メートルモデルを発売するのではないか。

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