南西からの突風が吹き付ける中、三宅島の東側、風裏となる三池港桟橋での釣りをしています。場所は桟橋の付け根、テトラ帯のすぐ前という場所です。ここは上物だと小さいメジナがワンサカ釣れる場所となります。先端付近は風が回ってうねりもあるので危険なので、安全な場所を考慮しました。で、ここは石鯛もポイントでもあるようです。5人くらい並んで竿を出している、底物師さんのグループの脇に入ります。
ところで底物師さん、本格的な装備です。かなり古めのダイコー かな?そんな感じの並継石鯛竿に石鯛リール、それを支えるのはチタンピトン。TプロジェクトのT Pクチジロか本石ですが、流石に堤防にシャフトを打ち込んでいるのではなくて、堤防の黄色い出っ張りにクランプを取り付けて、そこにピトンを固定ですね。ここまでして堤防で底物をやるんですね。餌は内地から発泡スチロールで運んできた冷凍のヤドカリ。でも釣れているのは本石ではなくて、石垣鯛。水温が高くて本石が出にくいみたい。しかもサイズはワッペンですね。彼らは釣れたらリリースするのではなくてキープしています。スカリはあっという間にワッペンだらけになっていきました。
しばらくして干潮潮止まりとなり、底物のあたりが止まったようです。彼らは上物タックルを取り出します。ただし餌取りはかなり多くて、釣れるのはダツ、ベラ、そのあたりです。私は既に上物釣りをしています。何がくるかわからない、離島なのでゴツいタックルです。
竿 | 宇崎日新 ゼロサム磯 尾長X4 type1 |
リール andライン | トーナメント磯 3000SH 道糸サンラインVキング5号 |
ハリス | ブラックストリーム 4号 |
ハリ | グレ針 9号前後 |
浮き | R +G 3B負荷 ⇨ 天狗浮きナビュー −負荷 |
その他 | ガンダマ 適宜 |
尾長X4のタイプ1は、がま磯マスターモデル尾長でいうと、Hくらいのハリのあるロッドです。この竿は五島列島で70センチヒラマサを磯際で浮かせて3号道糸・ハリスで取り込めた、かなり優秀なロッドです。リールは尾長モンスターもありますが、3000SHで十分な気がしています。
で、浮きは内地堤防で使っている安めの釣研ウキを使っていましたが、浮き下調整を頻繁にやっても、あまりに餌取りにやられるのと、テトラに当たった波が崩れて洗濯機状態になって棚を探りにくく普通のウキはダメと判断し、天狗うきに変えました。浮きごと沈めて表層の波から逃れるシステムです。すると、浮きからの反応が。糸がバラらっと出たので思いっきり合わせを入れます。すると
45センチはゆうにある、何だこれ?ベラ?ブダイ? 何だかこういう沖縄っっぽい魚が本当に近年増えましたよねー 引きは猛烈で竿が根元から曲がって目立っていたので堤防中からギャラリーがきてしまいました。 青い魚体を見ると、なーんだ、みたいにもとの場所へ帰っていきます。この堤防全体が大注目からの落差、堤防釣りあるあるwですが何ともいえない寂寥感がありますね!
今回の釣りを悩ませている風自体は、南西から180度転換して、夜には完全に北東に変わる予報です。午後から徐々に変わってきていて、こちらサイドの方々は正面から風を受けています。大体上物の人ですが、一人、底物の人もいました。海面が細波だってて、普通の仕掛けでは攻略が難しいかと思います。そうこうしているうちに、パートナーが偽・落とし込み釣法で本石(25、6センチくらい)、尾長(30センチ強)を釣り上げます。
竿 | シマノ 17ホリデー磯 2号400 |
リール andライン | シマノ 11ナスキー C3000 道糸ナイロン4号 |
ハリス | 2.5号 |
浮き | なし |
その他 | ガンダマ 3B と2Bを数珠うち |
コマセを打って、こんなテキトーな仕掛けをその中にただ落とすだけです。こんな仕掛けだけどプロフェッショナルはいるんですね。あたりは穂先の動きでとります。足元に獲物はいるわけですから、特段ウキは必要とはしないわけです。餌取りは当然いますが、餌取りにはコマセだけ食われて付餌が残っていれば、本命がきます。小さいとはいえ、ワッペンサイズではない本石を釣り上げた時は、隣の底物師さんのプライドを傷つけました。本職・底物師としての意地が炸裂します。底物ロッドの竿先がクンクンと水面に突き刺さりました「今だ!」思いっきり合わせを入れて上がってきたのは、1.5kgぐらい、40センチ以上はある石垣鯛。十分な釣果でしょう。こんなところにこのサイズがいるんですね。
そして明るいうちに明日の釣りの場所を探すため、撤収。撤収した後に、反対側で竿を出していた底物師さんが入られたようです。新しい場所は宿の下の断崖絶壁の下で、一応ロープ場もありましたが、風が入ってこない場所を見つけました。
こんなところを通って行って
一応静かな場所に思えますが、明日は風とうねりで 洗濯機のようになっているかもしれません。降りていくと釣り人が一人います。話しかけますと、関西のご出身の方のようです。どうですか?釣れてますか?
と見せてもらったのはタイドプール。30センチ前後が中心ですが、太ったクチブトが数枚生かされてます。堤防はクチ太がでてなくて、尾長だけだったよと伝えると、意外そうな顔をします。
心なしか、誰かに似てるな と思ったら、橋下弁護士のような雰囲気があります。笑顔が爽やかですね!で聞くと同じ宿の宿泊者とのこと。また夕方話しましょうということで、別れます。